英会話でよく耳にする「What about」。「How about」と似ているけど、何が違うの?と思ったことはありませんか?
実はこの2つ、使える場面が重なることもあれば、片方しか使えない場面もあります。この記事では、What aboutの意味・使い方・文法パターンをわかりやすく整理し、How aboutとの違いも例文でしっかり解説します。読み終えるころには、どちらも自信を持って使えるようになりますよ。
「What about」とはどんな表現?基本の意味をおさえよう

まずは「What about」の根本的な意味と、どんな場面で使われる表現なのかを整理しましょう。
What aboutの日本語訳と使われる場面
「What about」は日本語にすると、主に次のように訳せます。
- 〜はどう?/〜についてはどう思う?
- 〜はどうするの?/〜はどうなるの?
- 〜のことを忘れていない?/〜はどう説明するの?
日常会話からビジネスの場まで幅広く使われますが、特に「まだ話し合われていない事柄に注意を向かせる」ときによく登場します。
たとえば、旅行の計画を立てているときに「ホテルは決まったけど、移動手段は?」と確認したいとき。または、自分が話し合いから除外されていると感じて「私はどうなるの?」と主張したいとき。こういった場面で自然に使われる表現です。
「〜はどうするの?」「〜はどうなるの?」の違いを整理する
「What about」は文脈によってニュアンスが微妙に変わります。次の2つを区別して覚えておくと便利です。
| 日本語イメージ | ニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| 〜はどうするの? | 未決事項の確認・提案 | What about the hotel?(ホテルはどうするの?) |
| 〜はどうなるの? | 自分や他者への影響・懸念 | What about me?(私はどうなるの?) |
どちらも「まだ触れられていない何かに気づかせる」という共通のはたらきがあります。
What aboutが持つ確認・指摘のニュアンスとは
「What about」には、単純な質問だけでなく「それ、忘れてない?」「そっちはどうなの?」という指摘のニュアンスが含まれることがあります。
たとえば誰かが「全員に連絡した」と言ったとき、「What about Kenji?(ケンジへの連絡は?)」と返せば、「ケンジが抜けているのでは?」という指摘になります。このニュアンスは「How about」にはない、What about特有の使い方です。
「What about」と「How about」の違いをわかりやすく比較

多くの方が混乱するのが、「What about」と「How about」の使い分けです。似ているようで、実は得意な場面が異なります。
How aboutは「提案・誘い」、What aboutは「確認・指摘」
一番シンプルな覚え方はこれです。
| 表現 | 主な役割 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| How about | 提案・誘い・勧め | 何かを新しく提案するとき |
| What about | 確認・指摘・懸念 | 見落としや未解決事項を指摘するとき |
具体的な例で比べてみましょう。
- How about going to Kyoto?(京都に行くのはどう?)→ 新しい提案
- What about the tickets?(チケットはどうするの?)→ まだ決まっていないことへの確認
同じ意味で使える場面と使えない場面の見極め方
実は、一部の場面では「What about」と「How about」を入れ替えても意味が通じることがあります。ただし、入れ替えられない場面も存在します。
| 場面 | How about | What about |
|---|---|---|
| 新しい提案をする | ✅ 自然 | △ やや不自然なことも |
| 未解決事項を確認する | △ 使えるが弱い | ✅ 自然 |
| 相手に話題を聞き返す | ✅ 自然 | ✅ 自然 |
| 不満・指摘を伝える | ❌ 不自然 | ✅ 自然 |
注意:「指摘・反論・不満」の場面では「How about」を使うと文脈がずれてしまうことがあります。このニュアンスは「What about」特有のものなので、使い分けを意識しましょう。
ネイティブが2つを使い分けるニュアンスの違い
ネイティブスピーカーの感覚では、「How about」は前向き・ポジティブな提案に使うことが多く、「What about」はやや重みのある確認や指摘に使う傾向があります。
たとえば友人を夕食に誘うなら「How about dinner tonight?」が自然ですが、旅行計画で誰かが犬の世話を忘れていたら「What about our dog?」と言うほうがしっくりきます。この微妙なトーンの差が、ネイティブが無意識に使い分けているポイントです。より詳しい解説はHapa英会話の解説記事も参考になります。
「What about」の基本的な使い方と文法パターン

「What about」の文法的な構造はシンプルです。パターンを覚えれば、すぐに自分で文を作れるようになります。
What about + 名詞の基本構造と作り方
「What about」の後ろには名詞(または名詞のかたまり)を続けるのが基本形です。
What about + 名詞(句)?
- What about lunch?(昼ごはんはどうする?)
- What about the meeting tomorrow?(明日の会議はどうなるの?)
- What about your homework?(宿題はどうするの?)
名詞の前に「the」や「your」などをつけることで、特定の話題を指し示せます。文末には疑問符(?)をつけるのを忘れずに。
人・モノ・事柄それぞれを目的語に取る場合の違い
「What about」の後ろに何を続けるかによって、ニュアンスが変わります。
| 後ろに続くもの | ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| 人(me / you / Kenji) | その人への影響・配慮・指摘 | What about Kenji?(ケンジはどうなるの?) |
| モノ・場所 | 未解決事項の確認 | What about the tickets?(チケットは?) |
| 抽象的な事柄 | 問題点・懸念の提示 | What about the cost?(費用はどうなの?) |
What about youが持つ多様なニュアンス — 質問から指摘まで
「What about you?」は特に使用頻度が高く、文脈によってニュアンスが大きく変わります。
- 聞き返し:I like sushi. What about you?(私は寿司が好き。あなたは?)
- 指摘:You’re always late. What about you?(あなただって毎回遅れているじゃない。)
- 懸念・配慮:We’ll be fine. But what about you?(私たちは大丈夫。でもあなたはどうするの?)
同じ「What about you?」でも、声のトーンや前後の文脈で意味が変わります。これが英会話の難しさであり、おもしろさでもあります。
シーン別「What about」の例文で使い方をマスターしよう
実際の会話シーンに当てはめて、「What about」の使い方を体感的に覚えていきましょう。
旅行・予定の会話で未解決事項を確認する場面
旅行の計画を立てているとき、話し合いが進む中で「あれ、これどうするんだっけ?」と気づく場面に「What about」はぴったりです。
- We booked the hotel. What about the train tickets?
(ホテルは予約した。電車のチケットはどうする?) - What about the weather? Should we bring umbrellas?
(天気はどうかな?傘を持って行くべきかな?)
What about our dog? — 飼い犬のお世話を確認する会話例
家族で旅行の話をしているとき、こんな会話が自然に生まれます。
A: We’re all set for the trip!(旅行の準備はばっちりだね!)
B: What about our dog? Who’s going to take care of him?
(飼い犬はどうするの?誰が世話をするの?)
「大事なことが抜けているよ」という気づきを促す、What about の典型的な使い方です。
自分が除外された・不満を伝える場面
自分が話し合いや予定から外されたと感じたとき、「What about me?」は感情をストレートに伝える表現になります。
- You invited everyone but me. What about me?
(みんなを誘ったのに、私だけ呼ばれていない。私はどうなるの?)
What about me? — 声をかけてもらえなかった気持ちの表現
A: We’re all going to karaoke after work!(仕事終わりにみんなでカラオケに行くんだ!)
B: What about me? Nobody told me!(私はどうなるの?誰も教えてくれなかった!)
このように、「What about me?」は不満や疎外感を伝える感情表現としても頻繁に使われます。
相手の発言に反論・言い返す場面
相手が自分を批判してきたとき、「あなただってそうじゃないの?」と言い返す場面でも「What about」が使えます。
- You never clean the kitchen.(あなたはキッチンを全然掃除しない。)
What about you? You haven’t cleaned the bathroom in weeks!
(あなただってどうなの?何週間もお風呂掃除してないじゃない!)
What about you? — ケンカや指摘シーンでの使い方
この使い方は英語で「whataboutism(話をそらす言い返し)」とも呼ばれるほど、日常的なやりとりでよく見られるパターンです。反論・言い返しの場面では「How about you?」より「What about you?」が自然です。詳しい用例はKiwi English の解説記事も参考にしてください。
心配や注意を伝える親子・上下関係の会話
親が子どもに、または上司が部下に対して、大事なことを確認・注意するシーンでも「What about」は自然に使われます。
- Have fun at the party! What about your curfew?
(パーティー楽しんでね!でも門限はどうするの?) - What about your health? You should get some rest.
(体のことはどうするの?少し休まないと。)
What about the next examination? — テストを心配する親の言葉
A: I failed the test, but it’s okay!(テスト落ちたけど、まあいいや!)
B: What about the next examination? You need to start studying now.
(次のテストはどうするの?今から勉強しないといけないよ。)
この例のように、「What about + 名詞」は「それについてちゃんと考えているの?」という心配・注意のニュアンスを自然に伝えられます。
「What about you?」と「How about you?」どちらでも使える場面
「What about you?」と「How about you?」は、どちらを使っても自然に聞こえる場面があります。ここでは特に「聞き返し」の場面を詳しく見てみましょう。
相手に聞かれた質問を聞き返すときの使い方
相手から質問されて答えた後、「あなたは?」と聞き返す場面は英会話でとてもよく出てきます。このとき、「What about you?」と「How about you?」のどちらも使えます。
- I’m from Osaka. What about you? / How about you?
(私は大阪出身です。あなたは?) - I love Italian food. What about you? / How about you?
(私はイタリア料理が大好き。あなたは?)
このような「聞き返し」の場面では、どちらを使っても失礼にはなりません。
英語が繰り返しを避ける理由とHow/What aboutの役割
英語は同じ表現の繰り返しを避ける傾向があります。たとえば「Where are you from?」と聞かれて答えた後、同じ質問を「Where are you from?」とそのまま聞き返すのは少し不自然です。
そこで登場するのが「What about you?」や「How about you?」です。これらは「前の質問をそのまま受けて、あなたはどう?」と簡潔に聞き返せる便利な表現です。英語学習でのさらに詳しい使い方は、DMM英会話のコラムも参考になります。
挨拶・居住地・職業など定番の聞き返し例文
| 場面 | 自分の返答 | 聞き返し |
|---|---|---|
| 調子を聞かれたとき | I’m doing well, thanks. | What about you? / How about you? |
| 出身地を聞かれたとき | I’m from Tokyo. | What about you? / How about you? |
| 仕事を聞かれたとき | I’m a teacher. | What about you? / How about you? |
| 好きな食べ物を聞かれたとき | I love sushi. | What about you? / How about you? |
この「聞き返し」パターンはオンライン英会話の自己紹介でも頻繁に使われます。ぜひ最初の会話から積極的に取り入れてみてください。ネイティブキャンプの解説記事でも実践的な例文が確認できます。
まとめ:What aboutの意味・使い方・How aboutとの違いを総整理
場面別の使い分けポイントを振り返る
| 場面 | 使う表現 | 例文 |
|---|---|---|
| 未解決事項を確認する | What about | What about the tickets? |
| 除外・疎外感を伝える | What about | What about me? |
| 反論・言い返す | What about | What about you? |
| 心配・注意を伝える | What about | What about your health? |
| 新しいことを提案する | How about | How about dinner tonight? |
| 相手に話題を聞き返す | どちらでもOK | What / How about you? |
ポイントをひとことでまとめると、「提案・誘いにはHow about、確認・指摘・不満にはWhat about」が基本の使い分けです。
日常英会話・オンライン英会話での実践活用イメージ
「What about」は、覚えておくと会話がぐっと自然になる表現のひとつです。次のような小さな練習から始めてみましょう。
- 聞き返しの練習:英会話で自己紹介した後、必ず「What about you?」で聞き返す習慣をつける
- 日常の確認場面で使う:家族や友人との会話で「〜はどうする?」と言いたいとき、「What about + 名詞?」の形で声に出してみる
- ドラマや映画で探す:英語の動画を見るとき、「What about」が出てきたらどんな場面で使われているかを意識して聞く
「知っている」を「使える」に変えるのは、日常の小さな実践の積み重ねです。What aboutとHow aboutの使い分けをしっかりマスターして、英会話の表現力をひとつ上のレベルに引き上げましょう。英語表現に関するさらに多くの解説記事は、fiiney to 英語でも公開しています。
