「with」は中学英語で最初に習う前置詞のひとつですが、「〜と一緒に」以外の使い方になると急に自信がなくなる——そんな方は多いのではないでしょうか。
実は with には同伴・包含・所有・手段・付帯状況という5つの用法があり、すべて「〇〇と□□が共にある」というひとつのコアイメージから派生しています。このコアイメージを押さえるだけで、with の使い方が一気にクリアになります。
この記事では、with の基本的な意味から5つの用法・重要イディオムまで、例文つきでわかりやすく解説します。英会話でも英作文でも、今日からすぐに使えるようになるはずです。
withとはどんな前置詞か?意味とコアイメージを理解する

withの基本的な意味「〜と一緒に」を正しく把握する
with の最も基本的な意味は「〜と一緒に」です。人・物・状況などが「共にある・共に存在している」というイメージが根っこにあります。
「○○と□□は共にある」というwithのコアイメージとは
with のコアイメージは「2つのものが同じ空間・状況に共存している」という感覚です。このイメージがあらゆる用法の出発点になっています。
| 用法 | コアイメージの当てはめ方 |
|---|---|
| 同伴 | 人と人が共にいる |
| 包含 | 価格と内容が共にある |
| 所有 | 人と特徴が共にある |
| 手段 | 行動と道具が共にある |
| 付帯状況 | 2つの状態が同時に共にある |
withに5つの用法がある理由 — コアイメージからの派生
「一緒に・共に」というコアイメージは、文脈によってさまざまな意味に展開します。誰かと一緒にいる場面では「同伴」、何かを持ちながら行動する場面では「手段」、2つのことが同時に起きる場面では「付帯状況」——すべてが同じコアイメージの派生です。
💡 覚え方のコツ:withが出てきたら、まず「何と何が共にある状況か」を考えてみましょう。そこから用法を判断できます。
withを使いこなすと英会話の幅が広がる理由
with は日常会話からビジネス表現まで非常に幅広く使われる前置詞です。5つの用法をマスターすれば、人物描写・体調表現・道具の説明・状況描写など、英語で「説明する力」が大幅に上がります。
withの使い方① 同伴・随伴のwith — 人や物と一緒にいる・行動する

「with + 人」で誰かと一緒に行動する表現
最も基本的な用法です。「〜と一緒に」という意味で、人との同行・共同行動を表します。
友人・家族・恋人などと一緒にいる場面の例文
- I went to the park with my friend.(友達と公園に行った。)
- She is studying with her classmates.(彼女はクラスメートと一緒に勉強しています。)
- He had dinner with his family last night.(昨夜、家族と夕食を食べた。)
- Would you like to come with me?(一緒に来ませんか?)
「with + 物」で「〇〇付き・〇〇入り」を表す表現
人だけでなく、物や要素が「伴っている」場面でも with を使います。
食べ物・飲み物・商品の特徴を描写する例文
- I’d like a coffee with milk, please.(ミルク入りのコーヒーをください。)
- She ordered a burger with extra cheese.(彼女はチーズ増量のバーガーを注文した。)
- This room comes with a sea view.(この部屋は海の眺め付きです。)
同伴・随伴のwithを使った日常会話例文集
- Can I bring my dog with me?(犬を連れて行ってもいいですか?)
- I always carry an umbrella with me.(いつも傘を持ち歩いています。)
- She moved to Tokyo with her sister.(彼女は姉と一緒に東京に引っ越した。)
withの使い方② 包含のwith — 〜を含めて・〜込みで

「with tax(税込)」など価格・条件の表現に使うwith
「〜を含む・〜込みで」という意味で、価格・条件・サービス内容を説明するときに使います。日常の買い物からビジネスシーンまで幅広く活用できる用法です。
- The price is 3,000 yen with tax.(税込で3,000円です。)
- The total is 5,000 yen with shipping.(送料込みで5,000円です。)
割引・送料・オプションを含む表現の例文
ショッピングや旅行シーンで使える包含のwith例文
- This plan comes with free breakfast.(このプランは朝食無料が含まれています。)
- The ticket includes entry with a free drink.(チケットにはフリードリンク付きの入場が含まれています。)
- The package tour comes with hotel and flights.(パッケージツアーにはホテルと航空券が含まれています。)
- Is this price with or without the service charge?(この料金はサービス料込みですか、それとも別ですか?)
注意:「with tax」は税込み、「without tax」は税抜きを表します。ショッピングや請求確認の場面でよく使われるので、セットで覚えておきましょう。
withの使い方③ 所有のwith — 〜を持っている・〜が特徴の

人や物の外見・特徴を「with + 名詞」で描写する方法
「〜を持つ・〜という特徴がある」という意味で、人物や物の特徴・外見を描写するときに使います。英語で人や場所を説明するときに非常によく使われる用法です。
「The girl with long hair」など人物描写の例文
- The girl with long hair is my sister.(長い髪の女の子は私の姉です。)
- He’s the man with the blue tie.(彼が青いネクタイをしている男性です。)
- The woman with glasses is our new teacher.(眼鏡をかけている女性が新しい先生です。)
建物・施設・商品の特徴を表す例文
- We’re looking for a house with a garden.(庭付きの家を探しています。)
- I want a phone with a long battery life.(バッテリーが長持ちするスマホが欲しい。)
- There’s a café with free Wi-Fi near the station.(駅の近くに無料Wi-Fi付きのカフェがあります。)
体調・症状を表すwithの特殊用法
「〜という状態を持っている」というイメージから、体調・症状の表現にも with が使われます。
「come down with a cold」など体調表現の例文
- I came down with a cold last week.(先週、風邪を引いてしまいました。)
- She’s been in bed with the flu.(彼女はインフルエンザで寝込んでいます。)
- He went to work with a headache.(頭痛を抱えながら仕事に行った。)
withの所有用法と人物描写についてさらに詳しく知りたい方は、English Speakingのwith意味解説記事も参考になります。
withの使い方④ 手段のwith — 〜を使って・〜を用いて
道具や身体の部位を使う表現での活用
「〜を使って・〜を用いて」という手段・方法を表す用法です。道具・身体の部位・支払い方法など、幅広い場面で使われます。
色鉛筆・箸・クレジットカードなど道具を使う場面の例文
- She drew the picture with colored pencils.(彼女は色鉛筆で絵を描いた。)
- Can you eat this with chopsticks?(これ、箸で食べられますか?)
- He fixed the shelf with a hammer and nails.(彼はハンマーと釘で棚を修理した。)
- Can I pay with a credit card?(クレジットカードで支払えますか?)
💡 「by」との違い:「with」は道具・手段そのものを表し、「by」は手段・方法・交通機関を表すことが多いです。例:I went there by train.(電車で行った)/ I wrote it with a pen.(ペンで書いた)
「with + 人の助け・協力」で手伝いを表す表現
「〜の助けを借りて・〜の協力で」という意味でも with を使います。
「with his friend’s help」など支援・協力を表す例文
- I finished the project with my team’s help.(チームの助けを借りてプロジェクトを終えた。)
- She moved the furniture with her brother’s help.(弟の手を借りて家具を移動した。)
- With the teacher’s support, he passed the exam.(先生のサポートのおかげで彼は試験に合格した。)
手段のwithの詳しい解説は、大人の英語予備校のwith用法解説も参考にしてみてください。
withの使い方⑤ 付帯状況のwith — 〜しながら・〜したまま
付帯状況のwithの文型 — 「with + 名詞 + 状態を表す語」
付帯状況の with は、「ある状態のままで・しながら」という2つのことが同時に起きているニュアンスを表します。文章をより豊かに描写したいときに使える上級表現です。
「with eyes closed」「with the TV on」など文型パターン解説
基本の文型は「with + 名詞 + 状態を表す語(形容詞・分詞・副詞)」です。
| パターン | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| with + 名詞 + 形容詞 | with eyes closed | 目を閉じたまま |
| with + 名詞 + 現在分詞 | with music playing | 音楽をかけながら |
| with + 名詞 + 過去分詞 | with the door locked | ドアを鍵をかけたまま |
| with + 名詞 + 副詞 | with the TV on | テレビをつけたまま |
2つの動作・状態が同時に起きている場面の例文
日常生活でよく使われる付帯状況のwith例文集
- She fell asleep with the TV on.(テレビをつけたまま眠ってしまった。)
- He was sitting with his arms crossed.(彼は腕を組んで座っていた。)
- Don’t talk with your mouth full.(口に食べ物を入れたまま話さないで。)
- She listened to the speech with tears in her eyes.(彼女は目に涙を浮かべながらスピーチを聞いた。)
- He studied with music playing in the background.(バックグラウンドで音楽をかけながら勉強した。)
付帯状況の with は、場面の描写力を一気に上げてくれる表現です。英作文やスピーキングで積極的に使ってみましょう。
withを使った重要イディオム3選
go with — 〜と合う・相性が良い
go with は「〜と相性が良い・合う・マッチする」という意味のイディオムです。食べ物・ファッション・インテリアなど、コーディネートや組み合わせを表すときによく使われます。
食べ物・ファッション・インテリアのコーディネート表現の例文
- White wine goes well with seafood.(白ワインは魚介料理によく合います。)
- That bag really goes with your outfit.(そのバッグ、あなたのコーデにすごく合ってるね。)
- This sofa goes well with the room’s color scheme.(このソファは部屋の配色によく合っています。)
what with A and B — AやらBやらで
what with A and B は「AやらBやらで(いろいろと大変だ)」という意味で、複数の理由や状況を並べて理由を説明するときに使うイディオムです。
カジュアルな日常会話での使い方と注意点
- What with work and studying, I’ve been so busy lately.(仕事やら勉強やらで、最近ずっと忙しくて。)
- What with the rain and the traffic, we arrived late.(雨やら渋滞やらで、遅刻してしまった。)
フォーマルな場では使えない理由
注意:「what with A and B」はくだけた口語表現です。ビジネスメールや公式な文書には使わないようにしましょう。友達との会話や軽いメッセージのやり取りに向いている表現です。
come with a price / come at a price — 代償・犠牲を伴う
come with a price と come at a price はどちらも「代償を伴う・タダではない」という意味の慣用表現です。
withとatを使った2つの表現パターンと意味の同一性
| 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| come with a price | 代償を伴う | Success comes with a price. |
| come at a price | 代償を伴う(同義) | Fame comes at a price. |
- Freedom comes with a price.(自由には代償が伴う。)
- That kind of lifestyle comes at a price.(そういう生き方には代償がある。)
with を使ったイディオムの詳しい解説は、ProReaのwith使い方コラムも参考になります。
withの5用法をシーン別に使い分けるコツ
日常会話でよく使う用法 — 同伴・手段・所有の優先順位
日常会話で最もよく登場するのは同伴・手段・所有の3用法です。まずこの3つを使えるようになると、日常の英会話でグッと表現が豊かになります。
| 用法 | よく使う場面 | すぐ使える例文 |
|---|---|---|
| 同伴 | 誰かと一緒に行動するとき | Come with me! |
| 手段 | 道具・支払い方法を説明するとき | Can I pay with a card? |
| 所有 | 人物・場所の特徴を描写するとき | The man with glasses is my dad. |
ビジネス・買い物シーンで使う包含のwith
価格・サービス・条件を説明する場面では包含の with が活躍します。特にショッピング・旅行・打ち合わせの場面でよく出てきます。
- Is breakfast included with this plan?(このプランに朝食は含まれていますか?)
- The price shown is with tax.(表示価格は税込です。)
描写・状況説明をより豊かにする付帯状況のwith
付帯状況の with をマスターすると、英語での場面描写・状況説明が一気にリアルになります。英作文やスピーキングで「もう少し詳しく状況を伝えたい」と感じたときに使いましょう。
- ❌ She was listening to the music.(音楽を聴いていた。)
- ✅ She was listening to the music with her eyes closed.(目を閉じたまま音楽を聴いていた。)
withの5用法の総合的な解説は、e-grammarのwith前置詞解説もあわせてご覧ください。英語の前置詞を基礎から学びたい方は、fiine to eigoのトップページもぜひご活用ください。
withの使い方 — まとめと今日から使えるチェックポイント
5つの用法とイディオムを3行で整理する
- with のコアイメージ:「2つのものが共にある・同じ空間に存在している」。このイメージから5つの用法すべてが派生している。
- 5つの用法:同伴(〜と一緒に)・包含(〜込みで)・所有(〜を持つ特徴がある)・手段(〜を使って)・付帯状況(〜しながら・〜したまま)。
- 重要イディオム:go with(〜と合う)/ what with A and B(AやらBやらで)/ come with a price(代償を伴う)。
例文を声に出して反復練習するための確認リスト
| 用法 | 練習例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 同伴 | I went to the movies with my friend. | 友達と映画に行った。 |
| 包含 | Is Wi-Fi included with the room? | 部屋にWi-Fiは含まれていますか? |
| 所有 | The boy with the red hat is my nephew. | 赤い帽子をかぶっている男の子は甥です。 |
| 手段 | She painted the wall with a roller. | 彼女はローラーで壁を塗った。 |
| 付帯状況 | He left the house with the lights on. | 電気をつけたまま家を出た。 |
| イディオム | Red wine goes well with steak. | 赤ワインはステーキによく合います。 |
with は英語の中で最もよく使われる前置詞のひとつです。5つの用法のコアイメージさえ押さえておけば、初めて見る文でも意味が自然に読み取れるようになります。今日からこの確認リストの例文を声に出して練習してみてください。
