こども英語 発音が崩れない子は口に出す英語量が多い

Hello.  How are you doing? 

うちでは、大きくなっても発音が崩れないお子さんが時々います。

 

週1の教室でも、軽やかに音を保っている子供たち。彼らに共通しているのは、口にする英語量の多さ。

 

 

f:id:fiineytoeigo:20200719161508j:plain

「イギリスにて」by fiiney

 

通っている時間は同じはずなのに、気づけば扱える単語量さえも違う。そんなお子さんたちの、クラスでの様子をご紹介します。

 

ちなみにうちでは、発音が崩れない子はリスニングも得意ですよ。

 目次

 

 

発音が崩れない子は英語の口数が多い

 

 英語は一度口にしただけではマスターできないものも多いですね。

 身近な語でも、難しい音はたくさんあります。

 

例えば 

girl                  女の子

suddenly   突然に

world              世界

theater            劇場 

 

こういう語を一度だけ言って「はいOK」という子はいません。

 

何度か繰り返し、息や舌の感覚をつかまないと、同じような音はできない。

 

習字の筆を置く強さとか、抜き方などと同じですね。

テニスのボールがスイートスポットに当たる感覚とか。

 

「あ、これね!」という感覚をつかむには、何度か自分で、実際やってみる必要があります。

 

さて、この難しい単語たちをクリアする子供たちですね。

A君、Bさん、Cちゃん。( とします )

 

A君の場合 >

ちょっとした隙間に繰り返す。

例えば、リピート練習後、音の区切りをはっきりさせながら言うとき

 

 theater, ( theather )  theater,  ( theater )…

th…ea…t..er…

ここでA君は、すかさずもう2、3度繰り返す。

 

隣の子が「学校にかたつむりがいてね、目を触ったら、ほんとに引っ込んだんだよ!」

と熱心に話している間にも、theater 。

 

文中での theater も、ブツブツと確かめるように繰り返しています。

 

一時間終わったあとには、よどみなく言える状態になっている、といった具合です。

 

< Bさんの場合 >

Bさんはマイペース。

決まり文句は「え?もう一回」

 

次に進もうとする私を手で制したり、顔をプイと横に向けたりして、一人もくもくと繰り返し。

 

「気になるよねぇ」「デュンッ!って聞こえるよね」と他の子がワイワイしても、一人で suddenly。

 

ここまですると、同じような語を一回でクリアできるようになります。

kitten ( 子猫 )  

hidden ( hide の過去分詞 ) などですね。

 

< Cさんの場合 >

小さいころから英語の音をそのまま受け取ってきた Cさん。

 

「girl 」は、苦手な子も多く、ごまかしたい単語ナンバーワンですが、そういう語にも清々しいくらいあっけなく挑戦します。

 

ゲームのとき、本の読み聞かせの時に「girl」が出たら、自分も繰り返す。

 

” Sing the girl’s part. ” ( 女の子のパートを歌ってね )

” Long long ago , a little girl lived with her….”

 

自分の言いたい部分を、あえて大げさに繰り返す。

 

みんなが笑って「うまいね!」と言う間、Cさんは girl を何回も発声している。

 

次のレッスンには ” Hey, girls!!” といいながら入室してくる、という具合。

 

彼らはみんなが難しいと思う単語ほど、気に入って練習する傾向があります。

 

よく「うちでもブツブツ言っている」とお母さまから聞きます。

 

発音が崩れない子はリスニングも得意

 

音がきまると、文の流れもよくなります。

自分で英文を読める ( 言える ) ようになると、聞くことも楽になるようです。

 

That would be lovely. ( いいですね )

 

初めて聞くと「ん?なんて言った?」となる文ですが、 would を知っていたら、小学生でも完璧に聞き取ります。

 

自分でもそう言えるように、何度も聞き、マネして練習しているので、音慣れしているのですね。

 

また何度も聞くことで、英語に触れる全体量が増え、推測する力も強くなります。

 

同じだけ通っているのに「あの子は綺麗に話すし、よく聞ける」という子は、知らず知らずのうちに、多くの英語を口に出しているのだと思います。

 

発音はいつまでやればいいのか

 

補足ですが、発音、発音って、いつまでやればいいのかしら、と思う方もいらっしゃるでょう。

 

すべての単語を「何度も繰り返し」てやるべきなのか。実はそんなことはありません。

 

これは私の意見ですが、英検3級レベルまでやると、あとは読める可能性が高い。

 

2000語くらい。

フォニックスも、3級レベルの単語で網羅できるように思います。

 

( 松香フォニックスの松香洋子さん監修のテキスト We Can も、3級レベルの「Book 4」でフォニックスのページは終わります。

 

ここまでやればOK、というひとつの指針になるのでは、と思います )

 

3級レベルまで音を保った場合、それ以降、準2級の新しい語も、英語らしい音で発音できると感じています。

 

まとめ : その場で何度も繰り返そう

同じ時間を過ごしているのに、なぜか一人で発音が綺麗。

つっかかりが少ない。初めての文でもすぐに滑らかに言う。

 

そういう子はよく見ていると、口に出す英語量が多いです。

 

数えたわけではないけれど、少なくとも3倍は多い。

 

1ヶ月後には、その子は3ヶ月経ったくらいの定着率。

1年後には、もっと多くの差がつきます。

 

他の子の3倍口に出す、ということは、脳にインプットしている回数が3倍です。

口を動かしてアウトプットするのも3倍。

 

この差は大きいです。

 

うちで英語の発音を保っているのは、特別な環境にいる子ではありません

 

お母さんが帰国子女でもないし

お父さんが年の半分海外勤務というわけでもない

毎年ネイティブ先生のサマーキャンプにも参加してない

 

それより「え?もう一回」が口癖のBちゃんが、中学になっても英語の音を持ったまま喋っています。

 

ということで私は、繰り返し口に出す効果は絶大だと信じています。

 

永久にやるわけじゃない。3級レベルまでで、かなりの量の音に慣れます。

 

英検3級といえば、今は小学高学年から中1、2年で受ける子も多いですが、それはぴったりと「お年頃」の時期ですね。

 

前にも書きましたが、発音の崩れるひとつの時期です。↓↓

 

 

www.fiineytoeigo.com

 

そこを乗り越え、3級レベルの音を網羅すると、それからの発音やリスニングにも歴然とした違いがでてきます。

 

高校、大学ではより高度な英語を使っていきますが、発音やリスニングに自信があるというのは、子供にとっておおきな安心になるでしょう。

 

しつこいですが、それを限られた時間で会得するには「繰り返し言ってみる」ことが一番です!

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 Z会をお考えの方、資料請求はこちらからできます↓↓

 

学研には家族で使えるオンライン英会話があります↓↓

 

それではまた!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする