女子W杯が「なでしこジャパン」の快進撃により大きく盛り上がっています。ベスト16では北欧の強豪国ノルウェーを破り、続いてはいよいよベスト8です。気になる対戦相手は、同じく北欧のスウェーデンです。このサッカー女子ワールドカップを扱うブックメーカーのオッズによれば、日本がやや有利とする数字になっているようですが、油断は禁物です。
この記事では、そんなベスト8の対戦相手であるスウェーデンについて紹介します。これを読めば、8月11日の試合がさらに楽しめること間違いなしです。ではさっそく見ていきましょう!
①平均身長が高め
スウェーデンはヨーロッパ北部、スカンジナビア半島に位置する国で、金髪、碧眼という特徴に加え、世界的に見ても平均身長が高い国の一つとして知られています。
2023年に行われたスウェーデン人の平均身長の調査結果をみると、男性が180.46cm、女性が166.67cmとなっており、その評判の通り日本人と比べるとかなり身長が高いようです。この身長の高さは、さまざまなスポーツで空中戦において優位性を持つ要因となっており、特に女子サッカーでは、その恩恵を大いに発揮できていると言えるでしょう。
②日本と似ている部分も
ヨーロッパの北の端に位置し、日本から見るとかなり遠くにある国ですが、スウェーデンと日本の国民性は意外と近いものがあり、互いの国を訪れると、大きなカルチャーショックに陥ることなく、どこか落ち着くと感じる人も多いようです。
スウェーデンの国民性を見ると、共通点があります。スウェーデン人は日本人同様、努力家であるとされ、チームワークや粘り強さを重視する傾向があります。また、中庸的で控えめであることを好む気質がある一方、サッカー文化に対する熱狂的なサポーターが存在し、試合に対する情熱を持っています。
また普段は非常にシャイでなかなか友達になりにくいと言われるスウェーデン人ですが、お酒が入るとオープンになり、普段とはやや違う一面を見せてくれるところも日本人と似ているのではないでしょうか。
③ハンドボールやウィンタースポーツが人気
スウェーデンで人気のあるスポーツというと、やはり往年のスター選手ズラタン・イブラヒモビッチによるサッカーがトップにくるのですが、やはり冬が長い北欧とう土地柄、日本とはやや違うスポーツも人気があります。
例えばハンドボール。こちらはインドアスポーツなので、寒さや暗さという北欧特有の自然の条件による影響を受けませんが、国民的人気スポーツの一つで、ヨーロッパや世界の大会で常にトップレベルの戦いを繰り広げています。
また当然ウィンタースポーツも人気があり、アイスホッケーもスウェーデンでは国民的スポーツの一つです。スウェーデンはアイスホッケーの黎明期から国内リーグが盛んに行われ、さまざまな街に多くのアイスホッケーアリーナが設けられています。スウェーデンのアイスホッケーチームは、オリンピックや世界選手権などの国際大会で数多くのメダルを獲得しており、常に世界の強豪として知られています。
そしてもう一つ、冬季スポーツの中でも特に注目すべきなのがバイアスロンです。バイアスロンは、クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせた競技で、スウェーデンの厳しい冬の自然環境がこのスポーツに適しています。スウェーデンには豊かな自然が広がり、バイアスロン選手にとって理想的なトレーニング環境が整っています。多くの若い世代がバイアスロンに興味を持ち、トップレベルの選手が数多く育っています。
④北欧ミステリーの国
またスウェーデンは、「北欧ミステリー」と呼ばれる北欧の国々を舞台にしたクライムノベル(犯罪小説)の産地として知られています。「ノルディック・ノワール」としても広く認知され、独自のスタイルと暗い雰囲気が特徴です。
これらの小説は、ただの犯罪小説やミステリー小説ではなく、しばしば社会的な問題を取り上げることが特徴とされ、そのトピックは社会格差、人種差別、組織犯罪など、現代のスウェーデン社会の闇にスポットライトを当て、読者は犯罪事件を通して社会の問題に触れることができます。
これらの北欧ミステリーの作家には、『ドラゴン・タトゥーの女』のスティーグ・ラーソンや『ワリス・オランダー』シリーズなどで知られるヘニング・マンケルがいますが、他にもバルト海に浮かぶ島を舞台にした独特の雰囲気を持つ作品で知られるヨアンナ・シャーシーやフィヨルドに面した小さな町フィヨルバックを舞台にしたミステリー小説を書くカミラ・ラックベリなどもおり、社会的なテーマ性と緻密な心理描写や人間関係が組み合わさった彼らの作品は、世界中の読者に愛されています。
女子サッカーで日本代表と対戦するスウェーデンは、平均身長の高さやバイアスロンのようなスポーツの人気、そして優れたデザイン文化を持ち合わせた魅力的な国です。両国のサッカー技術と情熱がぶつかり合う試合は必見ですね。試合を楽しみにしながら、スウェーデンの多彩な魅力にも注目してみてください!