「refer to」というフレーズ、ビジネスメールや会議でよく見かけるけれど、正確な意味と使い方がよくわからないという方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、refer to には「言及する・参照する・関連する」という3つの中心的な用法があり、ビジネス英語で特に頻繁に使われる重要表現です。この3用法を整理するだけで、ビジネスメールと会議での英語表現が一段と洗練されます。
この記事では、refer to の文法的な特徴・3つの用法の使い分け・ビジネス場面でそのまま使える例文まで、わかりやすく解説します。
refer toとはどんな表現か?意味と文法的な特徴を理解する

referはtoとセットで使う動詞 — 単体では使えない理由
refer は単体では使えない動詞で、必ず to とセットにして使います。「refer to + 名詞」という形が基本で、refer to 全体でひとつの句動詞(phrasal verb)として機能します。
「refer to」と「refer + 目的語 + to」という2つの文型
refer to には2つの基本文型があります。
| 文型 | 構造 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 文型① | refer to + 名詞 | 〜に言及する・〜を参照する | Please refer to the report. |
| 文型② | refer + 人・物 + to + 名詞 | 〜を〜に紹介する・委ねる | I’ll refer you to our specialist. |
本記事では主に文型①「refer to + 名詞」の用法を中心に解説します。文型②は「紹介する・委ねる」という別の意味合いになります。
refer toがビジネス英語・ビジネスメールで頻出する理由
refer to はフォーマルで論理的な響きを持つ表現です。書き言葉・改まった場面で相手に何かを参照・確認してもらう際に自然に使われるため、ビジネスメール・報告書・会議でのやり取りに非常に適しています。
日常英会話ではあまり出てこない表現として位置づける考え方
友人との日常会話では「Can you check this?」「Look at this」などのカジュアルな表現が使われます。refer to はやや改まった語感があるため、日常会話よりもビジネス・学術・フォーマルな文脈で使われることがほとんどです。
refer toの意味一覧 — 3つの中心的な用法を整理する

意味① 言及する — 話題に出す・取り上げる・引用する
会議・スピーチ・文章の中で特定の人・物・出来事・データなどを「話題に出す・取り上げる」ときに使います。日本語で言えば「〜について言及する」「〜を引用する」に相当します。
意味② 参照する — 調べる・問い合わせる・注意を向ける
書類・ファイル・資料・Webサイトなどを「確認してほしい・見てほしい・参照してほしい」と伝えるときに使います。ビジネスメールで最も頻繁に登場する用法です。
意味③ 関連する — 何かと何かが関係していることを示す
「この用語(表現)は〇〇を指す・関連している」という意味で使われます。辞書・契約書・学術文書などで用語の定義や対象範囲を説明する場面で登場します。
3つの意味を状況別に使い分けるための判断軸
| 用法 | 日本語訳 | 典型的な場面 | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| 言及する | 〜について触れる・引用する | 会議・スピーチ・報告書 | 話題に出す |
| 参照する | 〜を確認する・見る | メール・文書・マニュアル | 見てほしい |
| 関連する | 〜を指す・〜に関係する | 契約書・辞書・学術文書 | つながっている |
refer toの使い方① 「言及する」のビジネス例文集

「言及する」とは何か — 話題に出す・取り上げるという意味
「言及する」用法のrefer to は、「その話題・人物・データ・出来事を会話や文章の中で取り上げる」ことを表します。詳しく説明するわけではなく、話題として名前を出したり引き合いに出したりする行為を指します。
「言及する」が「話した内容の詳細」を含まない理由
「refer to」は「言及する・触れる」という動作そのものを表すため、その後に詳細な説明が続かなくても文として成立します。「〜についても触れた」という事実を伝える表現であり、内容の詳細は別途説明が必要です。
「talking about」よりrefer toを使うとビジネス的に聞こえる理由
「talking about」は日常会話的でカジュアルな表現です。同じ意味でも refer to を使うことで、より正式・客観的・論理的な印象になります。
- カジュアル:He was talking about the report in the meeting.
- フォーマル:He referred to the report during the meeting.(彼は会議で報告書について言及した。)
ミーティング・会議・報告書で自然に使えるフレーズ例文
- In his presentation, he referred to several recent studies.(プレゼンで彼はいくつかの最新研究に言及した。)
- The CEO referred to the new policy in her speech.(CEOはスピーチの中で新方針に言及した。)
- I’d like to refer to the data we discussed last week.(先週議論したデータについて触れたいと思います。)
「言及する」のrefer toを使った実用例文集
Are you referring to〜?で話題の確認をする使い方
「Are you referring to〜?」は「〜のことを言っているのですか?」という確認表現として非常に便利です。相手の発言内容を聞き返したり、文脈を確認したりする場面で使います。
- Are you referring to the budget proposal from last month?(先月の予算提案のことをおっしゃっているのですか?)
- When you say “the issue,” are you referring to the delivery problem?(「その問題」とおっしゃるとき、配送問題のことをおっしゃっているのですか?)
- He referred to the previous meeting notes when making his decision.(彼は決断を下す際に前回の会議メモに言及した。)
refer to の詳しい用法については、ネイティブキャンプのrefer to解説記事も参考になります。
refer toの使い方② 「参照する」のビジネス例文集

「参照する」のrefer toがビジネスメールで最も多く使われる理由
「参照する」用法のrefer to は、「この資料・ファイル・リンクを確認してください」と相手に促すときに使います。ビジネスメールでは添付ファイルの案内・参考資料の誘導・マニュアルの参照指示など、あらゆる場面で登場します。日本語の「ご参照ください」に相当する表現です。
添付ファイルを参照してもらう定番フレーズ
Please refer to the attached file. の使い方と応用
「Please refer to the attached file.」はビジネスメールで最もよく使われるrefer toの定番フレーズのひとつです。
- Please refer to the attached file for the details.(詳細については添付ファイルをご参照ください。)
- Please refer to the attached document for our terms and conditions.(弊社の利用規約については添付資料をご参照ください。)
- For the full report, please refer to the attachment.(完全なレポートについては添付ファイルをご確認ください。)
URLやリンク・Webサイトへの誘導に使うフレーズ
For more information, please refer to the link below. の使い方
Webサイト・オンラインドキュメント・外部リンクへ誘導する際にも refer to が活躍します。
- For more information, please refer to the link below.(詳細については以下のリンクをご参照ください。)
- Please refer to our website for the latest updates.(最新情報については弊社ウェブサイトをご参照ください。)
- Please refer to the user manual before contacting support.(サポートに連絡する前にユーザーマニュアルをご参照ください。)
「参照する」のrefer toをaskに置き換えると意味が近い理由
「Please refer to〜」は「〜を確認してほしい」という依頼に近いニュアンスを持ちます。そのため「Please ask〜」(〜に問い合わせてください)と意味が重なる場面があります。
- Please refer to our FAQ section.(よくある質問のセクションをご参照ください。)
- ≒ Please ask our FAQ section for help.(意味は近いが refer to の方がより自然)
参照を求める場面では refer to を使う方がビジネス英語として自然で正確な表現になります。
「参照する」用法の詳しい解説は、英語学習サイトeigo.plusのrefer to解説も参考になります。
refer toの使い方③ 「関連する」の用法と例文

「関連する」のrefer toが使われる場面と特徴
「関連する」用法のrefer to は、「この言葉・表現・条項が〇〇を指す・〇〇に関連している」という意味で使われます。契約書・法律文書・辞書・学術論文など、用語の定義や対象範囲を明確にする文脈でよく見られます。
「言及する」と「関連する」で同じ文章に2通りの訳が生まれるケース
文脈によって「言及する」と「関連する」のどちらの訳が適切かが変わることがあります。
- The term “user” refers to any individual who accesses the service.
- →「『ユーザー』という用語は、サービスにアクセスするすべての個人を指す」(関連する用法)
- The speaker referred to the recent study on climate change.
- →「スピーカーは最近の気候変動に関する研究に言及した」(言及する用法)
使用頻度は低めだが知っておくと理解が深まる理由
「関連する」用法は日常的なビジネスメールよりも契約書・法律文書・マニュアルで多く見られます。使用頻度は「言及する・参照する」より低いですが、英文の読解力を高めるために知っておくと非常に役立ちます。
- Section 3 refers to the payment terms of this agreement.(第3条はこの契約の支払条件に関連する。)
- “The deadline” in this document refers to the date specified in Clause 5.(この文書の「締め切り」は第5条に指定された日付を指す。)
- The word “we” in this email refers to the entire project team.(このメールの「私たち」はプロジェクトチーム全体を指している。)
3用法のより詳しい使い方は、Weblio英会話のrefer to表現解説記事も参考になります。
refer toを使いこなすためのビジネス英語学習のコツ
3用法の使い分けを「話題に出す・見てほしい・つながっている」で覚える
3つの用法を難しく考えず、以下のシンプルな日本語キーワードで覚えておくと瞬時に判断できます。
- 話題に出す→「言及する」用法(会議・スピーチ・報告書)
- 見てほしい→「参照する」用法(メール・添付ファイル・リンク)
- つながっている→「関連する」用法(契約書・定義・用語説明)
ビジネスメールで即使えるrefer toのフレーズを丸覚えする
以下のフレーズはビジネスメールでそのまま使える実用的な表現です。まず丸ごと覚えて使い、徐々に応用する練習が効果的です。
| 場面 | フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 添付ファイル案内 | Please refer to the attached file. | 添付ファイルをご参照ください。 |
| 詳細情報への誘導 | For more details, please refer to the link below. | 詳細は以下のリンクをご参照ください。 |
| 会議での引用 | I’d like to refer to the data from last quarter. | 前四半期のデータについて触れたいと思います。 |
| 相手の発言確認 | Are you referring to the proposal we submitted? | 私たちが提出した提案のことですか? |
| マニュアル参照 | Please refer to the user guide for instructions. | 手順についてはユーザーガイドをご参照ください。 |
会話とメールの両方でrefer toを積極的に使ってみることの重要性
refer to は「知っている」だけでなく「使える」状態にすることが目標です。次のビジネスメールを書くとき、「ご確認ください」の代わりに「Please refer to〜」を意識的に使ってみましょう。会議の発言でも「As I referred to earlier(先ほど申し上げたように)」と一言加えるだけで、英語表現が一段とプロフェッショナルに聞こえます。
refer toの意味と使い方 — まとめと今日から使えるポイント
言及する・参照する・関連するの3用法を例文で最終確認
- 言及する:話題として取り上げる・引用する
She referred to the latest market research in her report.(彼女はレポートの中で最新の市場調査に言及した。) - 参照する:資料・ファイル・リンクを確認してほしい
Please refer to the attached file for the schedule.(スケジュールについては添付ファイルをご参照ください。) - 関連する:用語・表現が何かを指す・関係している
“The client” in this contract refers to the purchasing company.(この契約の「クライアント」は購買企業を指す。)
ビジネス英語力を高めるためのrefer to活用チェックリスト
- メール作成時:「ご参照ください」を英語で表現するとき refer to を使っているか確認する
- 添付ファイル案内:「Please refer to the attached〜」を定番フレーズとして定着させる
- 会議・スピーチ:「〜について触れる」場面で refer to を積極的に使ってみる
- 相手確認:「Are you referring to〜?」で話題の確認表現を練習する
- 契約書・マニュアル読解:「〜 refers to 〜」の「関連する」用法を意識して読む
refer to は一度覚えてしまえば、ビジネスメール・会議・報告書と幅広い場面で即戦力になる表現です。まずは「Please refer to the attached file.」を今日のメールで使ってみるところから実践を始めてみてください。英語表現を基礎から幅広く学びたい方は、fiine to eigoのトップページもぜひご覧ください。
