Hi, everyone!
今日は「 there is ~」の文についてです。
実はこれ「~がある・いる」と表現されるすべてに使えるわけではありません。
There is を使う場合、使わない場合のルールを確認してみましょう。
不思議な魅力のある絵本も紹介します。
There is ~を使う場合
「there is / are ~」の文は、
「~があるということをこれから伝えますよ」という導入の意味がある表現です。
「( 知らないかもしれないけれど ) 〇〇があるのですよ」というニュアンス。
例)
There is a big river in the jungle.
そのジャングルには大きな川があります。
Look ! There is a lion on the hill.
見て! ライオンが丘の上にいる。
There are some libraries in my town.
The biggest one is…
私の街にはいくつかの図書館があります。
一番大きいのは…
There was a long line at the shop.
そのお店には長い行列があった
Let’s go home. There is an interesting movie on TV tonight.
家に帰ろうよ。今夜テレビで面白い映画があるよ。
「あるもの」が会話の中で新情報のときにだけ使う
There is ~は、何かが「あります/ 存在します」ということをこれから言う時に使う。
聞き手にとって、その会話で新情報である必要があります。
例)
I went to a Safari Park with my family last week. There were many wild animals, such as lions, elephants, zebras and tigers.
先週、家族でサファリパークに行ったんだ。ライオンや象、シマウマ、トラなど、たくさんの野生動物がいたよ。
この文では、先週サファリパークに行ったこと、そこに野生動物がいたのだ、ということを述べています。
聞き手にとって「〇〇がいた」という情報を初めて伝えているので、There is ( were ) が使われています。
There is ~を使わない場合
上の文に続けて「ライオンは丘の上にいました」と伝えるときには、There is は使わない。
「ライオンを見た」と、存在をもう伝えているからです。
その場合は「そのライオンたち」を主語にします。
The lions were on a hill.
ライオンたちは丘の上にいました
では、There is ~を使わない文を、場合別にみてみましょう。
the のついた名詞、固有名詞と一緒に使わない
There is ~は the の付いた名詞と一緒に使わない。
なぜなら、the は、お互い知っている「その」という意味を持つので、そもそも新情報ではないのです。
「the 」の使い方を確認しましょう。
例)
I saw a cat in front of my house this morning. The cat was so cute.
今朝、家の前でネコを見たの。 そのネコ、とってもかわいかった。
I went hiking with my friends yesterday. The mountains were beautiful.
昨日、友達とハイキングに行ったんだ。 ( その ) 山々はきれいだったよ。
こんなふうに、話の中でどの名詞について言っているかわかる場合に、the になります。
「どの名詞かわかる” the” のついた名詞」は 新情報ではないから、There is ~の文では使わない。
☓ There is the cake on the table.
〇 There is a cake on the table.
〇 The cake is on the table.
固有名詞とも使いません。
☓ There is Mary in the kitchen.
「メアリー」と名前で言える間柄ならお互い知っているはず。
〇 Mary is in the kitchen.
メアリーは台所にいます
所有格のついた名詞とも使わない
同じように、話しの中で「私の」「あなたの」や「彼の」などの所有格がついた名詞も、存在を知っているはずの名詞だから、There is / are ~の文では使わない。
☓ There is your shirt on the chair.
〇 Your shirt is on the chair.
☓ There is his pudding in the fridge.
〇 His pudding is in the fridge.
彼のプリンが冷蔵庫にある
プリンは、誰の物かはっきりさせておかないといけませんね!分からなかったら、こう聞いてみましょう。
There is a pudding in the fridge. Whose is it?
冷蔵庫のなかにプリンがあるよ。誰の?
There is ~/ are の例文をもっと見よう
もう少し例文を見てみましょう。
There is an express train at 4:00.
4時に特急電車があります
There are some nice places to sit and talk.
腰かけて話せるステキな場所がいくつかありますよ
There are many interesting magic spells in Harry Pottar’s story.
ハリーポッターのお話しには、面白い呪文がたくさんあります
突然ですが問題です!
その美術館にはいくつかとても古い絵があります
( ) ( ) ( ) very old pictures in the museum.
こたえ
There are some very old pictures in the museum.
単数なら There is a ~
複数なら There are some~、a lot of~、many~、
疑問文 Is there ~?/ Are there any~?
疑問文にするには、be動詞を前に出します。
問題
この近くにコンビニはありますか
( ) ( ) a convenience store near here?
こたえ
Is there a convenience store near here?
道で聞かれるかもしれないですね。「コンビニ」のところは「銀行」「公園」「駅」など場所の名詞を入れて使えます。
Are there any problems?
困り事はありますか
「 any」は疑問文なら「どんなものでも」 否定文なら「少しも~ない」という意味です。
否定の形 There isn’t ~/ There aren’t
否定の形「~はない」は、be動詞に not をつけます。
any をつけると「少しも」になります。
穴埋め問題
There ( ) any computer games in my house.
家にはゲームが一台もない ( まさか!? )
We can’t go skiing. ( ) ( ) any snow yet.
スキーに行けないよ。まだ雪が全然ないんだ。
こたえ
There aren’t any computer games in my house.
computer games. と主語が複数なので、are です。
We can’t go skiing. There isn’t any snow yet.
ポイントは snow 。「雪」は不可算名詞なので、単数で受けます。
絵本: There was an old lady who swallowed a fly
この本は、とても一言では言い表せないほど楽しい。
幸せそうな笑顔の Ladyが 、ハエを飲み込んでいまうのです。
There is ~が使われている、物語の最初の文を引用します。
” There was an old lady who swallowed a fly.
I don’t know why she swallowed a fly.”
Child’s Play / Classic Books with Holes
illustrated by Pam Adams
「ハエを飲み込んだおばあさんがいました。
どうしてハエなんか飲み込んだのか、見当もつかない」訳fiiney
あらら大変。どうしてそんなことしたんだか!
でも彼女が次にとった行動は…もっと大変なのです。
本は、お腹のところに穴が開いていて、ページをめくる毎に、飲み込んだものが描き足されていきます。
穴の大きさが調節されていて、迷宮に入り込むようなしかけ。
youtube では、音楽とともに読んでいる動画もあります。
リズミカルで楽しい文だし、最後も「死んじゃった。もちろんね」という、子供が大好きなオチなのです。
不思議な魅力のある本です。
まとめ
書いてきましたとおり、There is ~の文は、冠詞の感覚と繋がりがあります。「初見なのか」「相手がそのモノ、コトを分かっているのか」を冠詞で区別する。
日本語にはそもそも冠詞がない。だからこそ英語を話す人たちの感覚を知るのに、there is の文をたくさん見るのも、いいのではないかと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
それではまた!
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Thanks a lot !!