Hi, there! さて、いきなりですが「母熊が魚を口にくわえて到着しました」は英語でどういう文になるでしょう。
中1用の文なので、関係代名詞は使わずに。
今日は「前置詞 with 」の、中学で覚えておきたい使い方です。発展の例文として、シンデレラや、メアリーポピンズの本からも引用します!
さきほどの問題の答えですが「付帯状況を表す with 」を使います。
教科書の文なので、引用します。
The mother bear arrives with a fish in her mouth.
サンシャイン「中学英語1年」開隆堂
「付帯状況を表す with 」は中1で触れられるのですね。学年末のテストに出たかな?
基本イメージを押さえ、中学での with の使い方を整理しましょう!
難しいようで簡単、簡単なようで幅広い使い方がありますよ。
前置詞 with の基本イメージ
with は「~といっしょに」「~と共に」というイメージが基本です。
前置詞ですから、後ろには「名詞」がきます。
I came home with Mary yesterday.
昨日はメアリーと一緒に帰ってきました
I usually play tennis with my father on Saturday.
土曜は普段、父とテニスをします
with の日本語訳はさまざまである
日本語との違いに戸惑うwith があります。これらは自分なりに理解しておくといいですね。
基本イメージは「一緒に」「~と共に」ですよ!
Write your name with this pen.
このペンで名前を書いてください
Don’t cut the fish with a bread knife.
パン切り包丁で魚を切らないで
I like a house with big windows.
大きな窓のある家が好きです
Bob has a cat with green eyes.
ボブは緑色の目をした猫を飼っています
Who is the boy with sunglasses?
あのサングラスをかけた男の子は誰ですか
Do you know the girl with short hair?
あの髪の短い女性を知っていますか
これらの文は中学1年の教科書に出てくるレベルです。
メアリーポピンズの料理本からも引用します。
Mary Poppins decorated this cake with small silver stars.
” Maryy Poppins in the Kitchen ” by P.L. Travers より
「メアリーポピンズは小さな銀色の星で、そのケーキを飾りました」
少し単語は難しくなりますが「シンデレラ」の中にも、こんな文を見つけました。
二文引用します。
— the Stepmother replied with a sly smile.
With a wave of her wand, she turned the rags into an exquisite gown.
a Little Golden Books ” Cinderella” より
上の文「継母は狡賢い笑みを浮かべながら答えました」
( 直訳は「継母は狡賢い笑みと共に答えました」)
下の文は、魔法使いの杖で、ボロボロのシンデレラの服が素敵なドレスに変わる、有名なシーン。
「杖の一振りで、彼女はボロ衣を優雅なドレスに変身させました」
前置詞は、日本語と比較して見るより、映像を想像して語のもつイメージを捉えるといいですね。
こういう感じで with を使うんだ、と思えたらしめたもの!
付帯状況を表す with の例文
前置詞 with の後には名詞が来ます。その名詞の後に「どこに」や「どんな」の語句を続けて、状況を表すことができます。( 付帯状況を表す with )
中1ででる付帯状況を表す with
中学1年ででるのは、位置を表す語句を続けた文。「〇〇をどこかにつけて/ 持って」という意味。
最初の文をもう一度見てみましょう。
The mother bear arrives with a fish in her mouth.
( 母熊が到着 何と一緒に ?→魚、 口の中に )
母ぐまは口に魚をくわえて到着します
映像をイメージして、日本語を考えましょう!
He is running with his sunglasses on his head.
彼はサングラスを頭にのせて走っている
She stood with a big book under her arm.
彼女は大きな本を小脇に抱えて立っていた
My dog ran back to me with a ball in his mouth.
僕の犬は口にボールをくわえて僕のところに走って戻ってきた
準2級以上の 付帯状況を表す with
「どんな」を表す語句が続く文は、中1の英語では出ませんが、せっかくなので少し例文を載せます。
並びは同じです。名詞の後に「状態」を表す語句が続きます。
with + 名詞 + その名詞の状態
そして「名詞=状態」 という関係がなりたちます。
読んで楽しい文で例文いきましょう!
You can enter the room with your shoes on!
靴を履いたまま、部屋に入っていいですよ
She looked at the treasure box with her eyes shining.
彼女は目を輝かせてその宝箱を見た
メアリーポピンズの料理ブックに、該当する文を見つけましたので引用します。真ん中に長い挿入句があるので、それは省いています。
He gazed at —- Mrs.Turvy’s hat with its feather facing forward.
“Mary Poppins in the Kitchen ” by P.L. Travers
「彼はミセス・タービーの、羽根が前に向いている帽子を見つめた」
運のいいことに、この文に合う挿絵もありました!
左上の婦人の帽子。
確かに it’s feather = facing forward ですね。
他にも「状態を表す」こんな文があります。引用します。
Drop the batter —- and flatten with the bottom of a glass dipped in water.
“Mary Poppins in the Kitchen” by P.L. Travers
「生地を落とし、そして水に浸したグラスの底を使って、平にします」
batter =( お菓子などの) 生地
with a bottom of a glass ( グラスの底と一緒に)
( with +名詞 )
↓↓ どんな状態の「グラスの底」かというと
dipped in water ( 水に浸した)
( 状態を表す語句 )
名詞の状態を、現在分詞 ( ~ing ) 、過去分詞 ( ~ed) を使って付け足し説明しています。これは中1では出ませんが、感覚を掴めたらいいなと思います。
この経験が、あとで文法を聞いたときの、早い理解の助けになると感じます。
まとめ
「状態」の部分は、形容詞、ing 形、副詞、前置詞句など、たくさんあります。
中1では現在分詞や過去分詞で名詞の状態を表すことも学んでいませんから、この形は出ません。
それでも準2級以上ではよく見る形です。まずは中1で学ぶ「口にくわえて」「頭にのせて」など「どこに」が続く文に慣れておくといいですね。
あとで必ず役に立ちます。
中学生で with が苦手なお子さんは多いように思います。
「と」だけで訳せないこと、発音が難しいこと、などが理由だと感じます。
チャンスがあったら、読んで感じたり、言ってみたりしてみよう!慣れておくことが大事です!
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最後まで読んでくださってありがとうございます。
メアリーポピンズの料理本はこちらです↓↓ イギリスの伝統料理の作り方をメアリーポピンズが教えてくれます
Mary Poppins in the Kitchen: A Cookery Book with a Story
- 作者:Travers, P. L.
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: ハードカバー
日本語版もあります。どちらも、小さく薄い本で、開きやすいです。挿絵もカラーでメアリーポピンズの世界に浸れます!
それではまた。
See you soon!