Hello! こんにちは、フィーニィです。 How are doing?
最初に、shimmering ( 形容詞) の意味
反射してちらちら光る
揺らめく、キラッと光る
キラキラと動きのあるニュアンスがあります。
* 動詞・名詞は shimmer
さて!以前に書いた「きらめく」に関する記事で、shimmer に触れましたが、今日は映画の中で使われた shimmering!
映画「ギルバート・グレイプ」でのお気に入りのセリフです。
” The knight in shining armor “という言い回しがある
まず最初にこの言い回し。ご存じですか?
The knight in shining armor
直訳すると「光る甲冑を着た騎士」で、以下のような意味です。
・困ったときに颯爽と現れる騎士
・弱者を助ける正義の騎士
・白馬の騎士
「正義の味方」はいつもキラキラしているものね。
「白馬の王子様」のような、ユーモアや皮肉を含んで使われる場合もある。
「ギルバート・グレイプ」知らない方へ
この映画を一口で言うのは難しいので、今回のセリフに関係のあるところだけまとめます。
田舎街に住んでいる主人公ギルバートは、脳に障害のある弟 ( 若き日のディカプリオ君 ) と、7年間外にでたことのない母親と、亡き父が建てた家の世話をしながら生活している。
閉塞感のある毎日にうんざりしながらも、自分はここに縛られて、どこにも行けなんだ、と半ば諦めながら。
家と弟と母親は、ギルバートだけが頼り。
その彼が ( いろいろあります。良い映画ですよ ) 弟を殴ってしまって、家を飛び出す。
それでも彼は、あくる朝帰る。弟の誕生パーティーの日だ。
「何も言わずに出て行くなんて!」と怒鳴る母親。彼の父親は七年前に自殺していたのだ。誰にも、何も言わずに。
「私がそれをどんなに嫌うか、あなたは分かっているでしょう」と母は吐き捨てるように言う。
その後 ( また良いエピソードがあるのです )、二人のやりとりのシーンで、shimmering が使われているのです。
shimmering を含む会話
この映画を最初に観たときは、” The knight in shining armor ” という定型文があることをしりませんでした。
それでも意味が通じるように、翻訳が付いていますが、これを知ったらしっくりときました。こういうのは嬉しい。
次に会話を引用します。
セリフ shimmering armor
一度は飛び出したけれど、戻ったギルバート。彼は父親とは違って、母や弟たちを置き去りにはしなかった。
(いろいろあった) 夕方、ギルバートと母の会話です。
M: Mother
G: Gilbert
M: You’re my knight in shimmering armor.
G: I think you mean ‘ shininng‘.
M: No. Shimmering.
Shimmering glow.
訳)
母: あたなは光り輝く甲冑を着た王子様よ
ギ: 「輝く」だろう?
母: いいえ、お前は光り輝いてる
まぶしく光り輝いてる
映画「ギルバート・グレイプ」より
上手な翻訳!手をやいただろうな
” knight in shimmering armor ” と言われたギルバートは
それ、shining だよね?と返したのです
mean を使って、
shimmering じゃなくて、その文は shining だよね?と。
しかし母は「 いや、shimmering よ」と言う。
この部分は、日本語だけ見ると少し違和感を感じました。
「光り輝く甲冑を着た王子様」という言葉に対して
「輝く、だろう?」と返すのは、少し不自然だと感じたのです。
” The knight in shining armor ” という定型文を知っていたらスムーズですが、知らなかったので。
それでも次の「光輝いている」「まぶしく光り輝いている」でまとまって、少しの違和感なんか吹き飛ばされます。
翻訳者さん上手ですね。
私だったら、本当の意味をちょいと汲んで…などと余計なことを考えて、変な訳をつけてしまいそうです。
プロってすごい。
shimmering glow の glow は名詞
ここの ” glow ” は名詞として使われてますね。
shimmering な glow というわけです。
せっかくなので、動詞、形容詞の意味もつかんでおきましょう!
glow ( 名詞 )
輝き・灼熱・色艶
glow ( 動詞 )
熱と光を発する・輝く
目や顔が輝く
glowing ( 形容詞 )
白熱の、紅潮した
燃え立つような
例) The children’s faces were glowing with excitement.
–「ロングマン英英辞典」より
( 興奮で、子ども達は顔を紅潮させていた。)
ということで、shimmering glow は直訳で
「キラキラした強い輝き」
セリフの訳は
「まぶしく光り輝いてる」
ギルバートは、shimmering のチラチラ、キラキラと揺れる雰囲気と、glow のもつ、内側から放たれる激しい光りを合わせ持っている。
母親はそう言いたかったのではないかと思います。
ずいぶん前の映画ですけれど、shimmeringという単語をあそこで聞いた、という記憶があって、前回「きらめく」の記事を書いたときにまた頭に浮かびました。
今回、こんなふうに紹介できて良かった。
この映画では、ギルバート役のジョニーディップもいいですけれど、弟役のディカプリオが突き抜けた輝きを放っていて、何度観てもいい。
もちろん、ジュリエット・ルイスもね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
「きらめく」の記事も貼り付けますので、もっと光り輝きたい方はどうぞご覧ください。
Thank you for your time!
See you