Hello! 今日はイースター用に繰り返し読める絵本をご紹介します。
いろいろ試した後、何年も使っています。英検4級くらいで一番楽しめる絵本です。
単語や文のレベル、本の特徴、うちでのレベル別の使い方などもご紹介します。
お教室やおうち英語でイースター絵本を探している方に、参考になればいいなと思っています。
4級で繰り返し読めるイースター絵本5冊
1. Easter Bunny’s on His Way
2. HAPPY EASTER, Curious George
3. Spot’s First Easter
4. The Egg Hunt
5. The Golden Egg Book
この5冊で、初級から英検3級くらいまでの子供たちが楽しめます。繰り返し何年も読めますよ。
では、一冊ずつご紹介します。
Easter Bunny’s on His Way
イースターにやることが曲に乗って展開される、うちで使う頻度の最も高い本です。
絵がとても綺麗です。
全ページに卵やキャンディ、ひよこなどのイースター関連のモチーフを使った縁取りがあります。
( * 「イースターエッグ染め」の記事で、食紅の後ろの方に写っているのがこの本です。)
シンプルな模様と色使いが素敵なので、子供達がイースターエッグ染めの参考にしています。
イースターの文が曲になって歌える
この本の最大の特徴は、文が曲のリズムで歌える、というところ。
曲は伝統的な
” She’ll be Comin’ Round The Mountain “
この歌のリズムにのって、
卵を染めたり、エッグハントをしたり、キャンディやチョコをたくさん食べる、というストーリーが展開されます。
参考までに文を引用します
We’ll be painting lots of eggs before he comes !
— ” Easter Bunny’s on His Way” SCHOLASTIC より
それぞれの場面の絵が大きくしっかりしているので、絵についての質問もできます。
ということで、この本は以下の活動ができます。
・リズムよく発話する練習
・本の絵に関する質問をする
・卵染めの模様の参考にする
HAPPY EASTER, Curious George
「おさるのジョージ」のイースターのお話しです。シリーズの中では比較的やさしく短めの文。4級~3級くらいで楽しめます。
ストーリー :
黄色い帽子のおじさんに連れられて、ジョージは「特別なお祭り」に公園にやってきます。そこでは子ども達が凧あげをしたり、卵を塗っていたり。
「エッグハント」のために卵を隠しているのを見て、「卵をなくしてる!」と勘違いしたジョージは、後を追いかけて卵を拾い集めてしまいますが…
という可愛いお話し。
卵転がしや、卵染めの様子が生き生きと描かれているので、イースターをどんなふうに楽しんでいるのか分かります。
出てくる単語、熟語のレベルも3級くらいにちょうど良い。
corral ( 囲い、柵 )
patted ( なでる、軽く叩く )
grab ( 掴む )
swirls ( 渦巻きもよう)
collect ( 集める )
four at a time. ( 一度に4つ )
In an instant ( すぐに )
英検4級以上なら複文に慣れよう
「おさるのジョージ」シリーズは文の構造が少し複雑です。
so that の文や、分詞で名詞を修飾している場合も多い。
複文とは、主語・述語の入った文が2つ以上ある文です。
中学で when を使った文を学びますが、それより少し複雑な使い方もあります。
引用します。
He had almost collected them all when a boy said, “Hey! that monkey’s taking the Easter eggs! Stop! thief! “
–HAPPY EASTER , Curious George より
「男の子が、 ” おい!あのおサル、イースターの卵を取ってるじゃないか!待て!泥棒! ” と言ったときには、ジョージは ほとんど全部の卵を集めてしまっていました」
こういう文は、頭から状況を理解していくのが基本。長い文も読めたね、という自信につなげています。
絵が綺麗な本です。小さなお子さんには絵を見て、単語を指示してあげましょう。日本語を交えてもいいと思います。
この本は、英検4級くらいで、これから長い文も読ませたいなとお考えの方にも、とってもお勧めです。
Spot’s First Easter
有名な「コロちゃん」シリーズ。spot と友達の Heden が ” Easter Bunny ” の隠した卵を探しに行くお話し。春のお庭の様子がきれいです。
おうちや、模様のついた卵もかわいく、はっきりした絵なので、小さなお子さんでも楽しめます。
< 幼児向けの読み方 >
・出てくる名詞を楽しむ
・卵の数に焦点を当てる
最初に「6個隠した」とウサギが言うので、6個の卵を用意し、1つ見つけるごとに脇へやって「何個残ってる」を意識するのも楽しいです。
Spot’s First Easter Board Book (Spot – Original Lift The Flap)
- 作者:Hill, Eric
- 発売日: 2009/01/02
- メディア: ボードブック
3級に向けて現在完了の文も読める
< 英検4級以上の楽しみ方 >
・現在完了の文に焦点をあてる
・another, や more などの数に関する表現
エッグハントをしているので「みつけた」などの現在完了の文が多いです。
has hidden ~
Has 〇〇 found the ~?
You’ve found ~
・現在完了の肯定文と疑問文
・主語による have / has の使い分け
もこの一冊で導入できます。
また「見つけるのはあと1個だけ」など、スッと分かると嬉しい表現も出てきます。
文法を見るか見ないか、でレベルに合わせて長く使える本です。
The Egg Hunt / ORT Stage 3
ORT にもイースターのお話しがあります。
Stage 3 の ” The Egg Hunt “
ウィルマは小さな卵型のチョコを公園に隠しますが、いざ探しに行くと…という展開。
Oxfor Reading Tree を読んだことのある子でしたら、くすっと笑ってしまうでしょう。
この本では「リス」がでてきます。
Squirrels
綴りも発音も難しいですね。
絵の中で、女の子 ( ウィルマ ) は卵をチューリップの中に隠そうとしていますよ。面白いですね。
こんな質問も楽しいです。
Is she hiding the egg under the tulip?
No! In the tulip!
シンプルなストーリーだからこそ、目のつけどころを変えて、長く楽しめる本です。
The Golden Egg Book
表紙が素敵な本です。
イースター近くなったら出して、終わるまでずっと飾っておけます。
表紙だけでなく、ページ内の草花も芸術作品のよう。
ストーリーは :
小さな卵を見つけたウサギさん。中に何が入っているんだろうと想像を膨らませます。つついたり、転がしてみたりしますが、卵はうんともすんともいわない。
そのうち眠りこんでしまったウサギさん。すると卵がぱっかり開いてひよこが生まれます。
今度はひよこさんが、眠り込んでるウサギさんを…
簡単な内容なのですが、接続詞で文が繋がっていたり、子供には難しい語が出てきます。例えば :
可能性の could
絶対しない won’t
じっとしてる still
使われている状況を何度も目にするのはいいことですね。
この本の読み方とアクテビティ
繰り返し読む中で、アクテビティを混ぜてみます。
読解力を見る質問や、発話、作文力を養う質問も投げかけてみます。
<初級のアクテビティ>
・卵転がし
・卵の中身は何?ゲーム
< 初級の質問 >
Which page do you like the best?
( どのページが一番好き? )
Why ?
( どうして )
* この質問に対してのこたえに詰まるようなら、
「このお花が好きなの?」
「寝ているうさぎさんがかわいいのね」
など、日本語でも英語でも、何かきっかけをあげてみるといいですね。
Did the bunny push the egg with his hand?
( ウサギは卵を手で押した? )
* 答えは「足で」押してします。with の使い方を覚えてもらいたいのです。
Where is the bunny ?
Is he by the egg?
What does he have in his hand?
など、答えのわかりやすい質問もいいでしょう。
中級なら、こんな質問が楽しいです。
Let’s talk about what will happen next.
What will they do together next day?
試行錯誤して文を作りだすことは、子供にとって楽しいことでもあるようです。
英検3級の英作やスピーキングにも通じる学習活動になると思います。
まとめ/ イースター絵本を繰り返し読もう
春の様子が可愛かったり綺麗だったりする、イースターの絵本たちですが、使い方によっては小学生や中学生まで繰り返し使えます。
<小さいお子さんや初級さん>
・単語をメインに、カラフルな絵を楽しむ
・アクテビティを通して動詞を導入する
< 英検4級後くらい >
・難しい文法を導入する機会にとして使う
・展開を考え、リテールする練習をする
・作文や発話の練習の土台にする
季節になったら毎年だして、繰り返し何度も使っています。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
イースタークラフトの記事もあります。
お時間のあるときにどうぞご覧くださったら嬉しいです。
それではまた!
See you soon!