Hi, there! 今日はお気に入りの英語絵本を紹介します。
題名の意味、英語のレベル、文の引用、そして音読を少しつけました。
日本語版は「そういうときはなんて言うの?」
「小さな紳士淑女のためのお行儀について」のガイド本。といっても裏表紙にあるように「今まで読んだ中で一番笑っちゃうマナー本」です。
絵を描いているのは「かいじゅうたちのいるところ」でおなじみの Maurice Sendak 、文は Sesyle Joslin 。
描かれる「そんなとき」は、ありそうでやっぱりない、小さな紳士淑女の場面。
挿絵には、ヤシの木がついた豪華な椅子や、大きな羽飾りのついた髪留めなど、日常を非日常に変えてしまうモーリス・センダックのエッセンスが、随所に散りばめられています。
少し疲れちゃったときにも、開くと気分が晴れる不思議な本なのです。暑い毎日のなか、子育てやお仕事に大変なお母さまにこそ、読んでほしい本です。
題名 ” What do you say, dear?” の意味
What do yo say, Dear? は「いい子ね、そういう時はなんて言うの?」という意味で、子どもに「行儀よい言葉を促すときに、母親が子供にかける表現」
そういう主旨で作られた本は、たいていつまらないものですがね、この本は違います。
副題に「A BOOK OF MANNERS FOR ALL OCCASIONS」( 全ての場面においてのマナーの本) とあるところもユーモラス。
「All occasions. 全ての場面だからね」と凄んでも、子供をかしこまらせることはできません。
表紙の絵からして、壁を突き破った飛行機から、飛行士が顔を出してますからね。
What Do You Say, Dear?
by Sesyle Joslin
Pictures by Maurice Sendak
文のレベルと「礼儀正しい言葉」
1ページ 5~ 6 行の、比較的易しい文
and , but then , because などの接続詞で結ばれているので、内容も追いやすい。
不定詞、分詞、現在完了などを学んでいる、英検 3級程度でストレスなく読めます。
本で紹介される「礼儀正しい言葉」 :
No, thank you. ( いいえけっこうです )
Excuse me. ( あら失礼 )
I beg your pardon. ( なんておっしゃいましたか )
May I please be excused?
( 席を外してよろしいですか )
などお行儀よい表現。「どういたしまして」や「はじめまして」など子供がよく知っている言葉もあります。
本文の引用
せっかくですから、ひとつ本文を引用いたします。どれにしようか、迷いに迷ってしまいましたが、ここはやはり「公爵夫人」のところにします。
You are flying around in your airplane and
you remember that the Duchess said, ” Do
drop in for tea sometime.”
So you do, only it makes a rather large hole
in her roof.
What do you say, dear?
— What do you say, Dear?
by Sesyle Joslin
「君は自分の飛行機で空を飛びまわっていて、公爵夫人がこんなことを言っていたのを思い出します。「ぜひいつか、お茶にいらしてくださいな」
それでそうすることにします。でもそれには、どちらかというとかなり大きな穴を、屋根に開けてしまうことになるわね。
そういうときは、なんて言うの?」
これの応えは ” I’m sorry.”
他のお気に入りに
荒野を馬で走っているときに、悪者に拳銃を突き付けられて「お前の頭に風穴をあけてやろうか」と言われる、なんていうのもあります。
お城の外で花を摘んでたら、ドラゴンが現れて赤い煙を吹きかけてきた。ちょうどその時、勇敢な騎士がパッカパッカと馬でやってきて、ドラゴンの頭をちょん切ってくれます。そういうときはなんて言うの?
なかなか楽しそうでしょう?どちらも、行儀よく冷静に応対します。
このページを読んでみます
とても短いのですが、引用したページを読んでみました。
素敵な挿絵も少し覗けると思います。
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まとめ
英語を学ぶのに絵本は良いツールと言われても、何をどう読んだらいいのか迷いますね。
講習や勉強会でお会いしたどの先生も試行錯誤されていて、ご自分のお子さんや生徒さんに合うように読まれています。
私は学びに役立つものと、単に好きなものと組み合わせています。
今日ご紹介したのは、いちおう「学びにも役立つ」けれど「どうしても好きなもの」の部類。
みなさんもきっと、読んだら手放せなくなりますよ!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
同じように、日常の中の非日常を感じさせてくれる、ジョンバーニンガムの本を紹介した記事もあります。
「ナメクジ団子を食べてみる」など興味ひかれる表現を見たら、現実に使いそうな表現も学んでいこう!という内容です。↓↓
文中に出てきた「騎士」にまつわる記事もあります。こちらは大人向けで少し難しいです↓↓
それではまた。
Bye for now!