子供英語の始め方。自宅でのんびり取り組める。音とリズム習得が期待できる本と使い方。

こんにちは。フィーニィです。

お子さんが幼稚園児か小学生で、英語学習を始めるきっかけを逃して何も触れずにいて、でも何かした方がいいのかしら、と心配になっているお母さまへ。

 

のんびり取りかかるおうち英語に適した本をご紹介します。

 

( * 以前の記事に、本の内容と実践的な取り組み方などを加えました。
2019年 8月16日 初投稿
2020年 4月15日 更新 )

 

子どもが英語好きになるには、ほめられるのが一番!

上手だね、とまわりから褒められるような英語の音とリズムを練習できる本です。

 

 

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イギリス オックスフォード taken by fiiney

 

注 : 特別な環境にいて、がっちり早期教育したい場合や、どうしても子供のうちにペラペラに英語が喋れるようにさせたい場合はあてはまりません。

 

小学高学年や中学で「英語の発音が綺麗だね」と言われるための取り組みです。

 

 

最初の英語はのんびり楽しくでいい

英語学習の道のりは長いです。

もしお子さんにとって大嫌いな道で、イヤイヤ歩くとしたら、それは大変な苦行になるでしょう。

 

逆に「好きなこと」だったら

子供は楽しく取り組んで、多く英語に触れ、結果的に「そんなに頑張ってはないけど英語は得意」と感じることになるでしょう。

 

どうやったら「英語好き」になるか。

私の経験から言うと、褒めてもらえば子どもは英語が好きになる。

そう思います。

さぁ、褒めてもらう方法をこれから書いていきますよ!

 

のんびりと英語が得意」になるための準備です。

 

その前にまず、ひとつ確認しておきたい、大切なことがあります。

それは「英語レベルの目標を整理する」こと。

 

中学で3級、高1で英検2級が目標

これは決して低いレベルではありません。むしろ高いレベルです。

早期英語教育のお話しを聞くと、高校生で2級なんて、とんでもなく遅い!?

とお思いになるでしょうが、少し整理して考えてみましょう。

 

このペースは、

高校2年の秋に準1級を受けるレベル

 

仮に一度逃しても、大学受験が本格化する前にもう一度チャレンジできるタイミング。決して遅くないペースです。

 

中学で3級から準2級を目指すには、小学生では5級で十分。英検は考えなくてもいいかもしれません。

 

そう考えると、とても楽になりますね!

 

子供のうちにやるべき英語は「音」

私は長く子供の英語に携わっていますが、特にネイティブ先生の研修では、子供英語に最初に必要なのは「音」だと言われます。

 

日本の子供英語教育の重鎮である松香洋子先生も「まずはたっぷり音を聞かせること」が大切だとおっしゃっています。

 

もちろん、意味のわからない英語をどんなに聞いても英語が話せるようにはなりませんね。ここが思案のしどころです!

 

私はこう考えています。

話せるようになるのは先でいい。

 

最初にやっておきたいのは、音の出し方である、と。

 

特に息の出し方を感じることができるようになると良いです。

なぜなら、日本語との大きな違いはそこだからです。

 

音を知り、慣れ、習得できたら、後の学習が楽になりますよ。

リスニングも楽になり、語順にも強くなります

 

 

英語の始め : 息の出し方を感じる

 

英語は、息の出し方が随分と違います。

そして、その息を上下に操って、リズムを取ります。

 

そんなことは中学では教わりませんね、時間もないですから。

 

ですから、英語特有の息の吐き方、飲み込み方、滑らせ方を、時間のたっぷりある小学生のときに知っておくのはいいことだと思います。

 

カタカナで知っている単語ほど、違いを感じるようになれたらいいですね。

例えば    Monkey ( サル )

” M ” の音は「モ」とは全く違って聞こえるはずです。

 

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イギリスにて taken by fiiney

 

音がきれいだと中学で褒められる

小学校でもそうですが、中学になるとネイティブの先生が学校にいらっしゃいます。

彼らは、日本人の話す英語に慣れていますから「音」の違いに敏感です。

 

「なんとなく英語っぽく」発音するのと、息の強弱が整っている発音とは違います。

先生はそこを聞きわけてくれます。

 

ぺラペラ喋れなくても、正しい音で発音しようとしていると、気がついてくれるのです。

 

「上手ですね」と褒めてくれるでしょう。それは子供にとって大きな自信になることでしょう。

 

では、息の強弱や息の出し方が学べる、便利な本をご紹介します!

 

子供英語の始めに効果のある本

 

私がお勧めするのは、ロングマンの絵辞典。子供英語では有名なロングセラーです。

 Longman Children’s Picture Dictionary  

という題名です。

 

「絵辞典」ですが、会話文も収録されています。何より素晴らしいのが「音」です。

 

全ての単元に歌かチャンツがついていて、単語や文のリズムを知ることができます。

 ジャズチャンツの考案者 Carolyn Graham さんの曲です。

 

英語の発音に沿った歌なので、自然と息が整います。

 

息の出し方、リズムが整うようになる

例えば、数の歌。

six, seven eight nine, ten  と、リエゾンして歌い上げています。

そう言えたらかっこいい!という歌

 

息継ぎや拍の取り方を正しくしないと、ついていけません。

 

見ていただきたいフレーズをご紹介します。

 

「難破船の歌」

Here comes a mermaid

Look at the mermaid

Down at the bottom of the sea 

という歌詞があります。

 

” Down at the bottom of the sea. “

これを滑らかに言うのは難しそうですよね。

 

・フラップ音の ” t “

・音の省略

・リエゾン

・弱くなる音

などを駆使し、カタカナ英語では言い切れない発音です。

 

これが小学生くらいの子供さんですと、練習すると言えるようになるのです。

つっかえたり、間違えたりしながら何度か繰り返すうちに

「あれ?言えた!」という具合に。

 

これは難易度の高い曲ですが、もっと短く、簡単なチャンツもたくさんあります。

 

英語のリズムを習得して中学の教科書を読んだら、きっとみんなに褒められるでしょう。

  

本の使い方 : 同じ音を何度も聞く

 

英語の音の習得には、同じ音源を何度も聞く方がいいとされています。

一度聞いただけで真似するのは難しい。

 

なので「言えるようになる」という意識をもって、同じ音を何度も聞いてみましょう。

私の経験では、小学生なら、練習によってかなり綺麗な音身に着きます。

 

いきなり全て完璧に、ではなくて、ひとつでもふたつでも、英語らしいリズムで言えるフレーズを作る。

 

それがあると自信につながります。

 では、何をどうやって練習するかです。

 

気に入った曲、習得したい文を聞きます

最初は短いものがいいですね。

 

< 注意して聞くポイント >

・文の出だしの勢い

・息継ぎ ( 途切れるところ ) の場所

・問いかけの語尾の上げかた

・語の強弱と長さ

 

このポイントに注意して聞き、とにかく同じように真似てみる

NHK のラジオやテレビでおなじみの大西先生や、学習塾の人気講師さん方も、同じようにしたと言っていますよね!

 

なりきる。真似する。

これが一番です!

 

曲やダイアログの文でも練習するといいですよ。

この本で取り上げている文には、中学で出てくる文がたくさんありますので、リズムを知っておくことができます。先取りですね!

 

CDなら、同じ音を何度も聞けます。選曲してスマホなどに入れてもいいですね。

かけ流しより、より積極的に音に触れることができます。

 

全部できなくてもいい。

無理に単語を覚えなくても、気に入った歌を繰り返し口ずさんだらいいと思います。

 

この本は、身の回りのこと、宇宙のこと、海や町、季節など盛りだくさんの内容。動物は、世界の地域ごとに分けられ、写真で紹介されています。

 

もし興味がわいたら、絵本を読んだり、他の学習につなげていくこともできますね。

 

Longman Children's Picture Dictionary with CDs: With Songs and Chants

Longman Children’s Picture Dictionary with CDs: With Songs and Chants

 

 

 

なぜ単語を覚えなくてもいいのか

 

子供、といっても園児と小6ではずいぶんと違いますから、間をとって小3としましょう。

みなさんの周りで、小学3年生で「あの子、英語できるよね」っていう子はどんなお子さんでしょう。

海外に住んでいた、とかはナシでね。

 

どうでしょう?自分のことが言えて、家族のこと、学校のこと、好きなこと、よくすること、このあたりが、自分から英語で言えたら素晴らしいでいすよね。

 

では、これらのことを言うために必要な単語数ってどのくらいでしょう。

 

きっと、動詞なら20語くらいだと思います。

そんなにないかもしれないくらい。

 

名詞はもう少し頑張るとしても、小学生で操る単語はそれほど多くないのです。

無理に覚えようとしなくても、大丈夫です。

 

それより、

・話しだすときの息

・文のリズム

・区切りの正しさ

などがしっかりしていることが、大事だと私は思います。

 

単語も文法もすぐに追いつきます

しかし息やリズム、区切りは、学校でそれほど習わない。

 

この練習は個人的なもので、クラスで「はい、せーの!」というわけにはいかないのです。個人個人で、つっかえながら、コツをつかんでいくしかないです。

( 私もそう。ネイティブの子供さんでも、そうでしょう )

 

もし文字に興味を持つようでしたら、言える単語の綴りを見ておくのはいいと思います!

 

まとめ: 楽しんでおくことが高校以上の猛勉強につながる!

 

英語学習の効果が出るのは高校生以上になってから、です。

 

中学一年生でしっかり文法を整理して、そこから高1で2級に受かった子もたくさんいます。

そして難関大学に入学して、英語を日々使っている、という話も聞きます。

 

スタートが少しくらい遅くても大丈夫。

というより私は

小学生で音 ( リスニングも含む ) に触れ

中学で基礎文法を学んで、英語を楽しみ

高校では猛勉強

 

これがいいと思います。

音を知り、英語を楽しむ余裕が持てるといいですね。

 

今日ご紹介した本は、日常の自然なイントネーションで話される英語に慣れるのに、とても効果のある本です。

( Topic 50 まであります! )

  

最後までおつきあいくださってありがとうございました。

初級向けのクリスマスクイズなどの記事もあります↓↓

 

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ではまた!

  

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