こんにちは。今日は ” if ” と “ when ” の違いです。
いざ使おうとすると迷いますね。分かりやすい違いを例文とともに解説します。
英語絵本やシンデレラのセリフ、チケットの注意書きなども参考にして理解を深めましょう!
違いは「確実」に起こることであるか、そうでないのか。
英語絵本 「If You Give a Mouse a Cookie」ではこの違いがよく表れていますので見てみましょう。
また、先日イースターの本の中でご紹介したイースターバニーの中からも、文を引用します。
それでは今日も楽しい文でいきましょう!
違いと例文を確かめたら、あとは好きなところを読んで「へぇ」と膝を打ってくださいな。
If と when の違い
分かりやすい違いを例文と一緒に見てみましょう。
< if >
可能性はあるが確かではない
I haven’t seen Tom this morning. If you see him, please let me know.
( 今朝、トムを見てないんだ。見かけたら教えてね )
あなたがトムを見かける可能性はあるけど、確実ではない。
< when >
確実である、可能性が高い場合
Tom will be soon here. When you see him, please let me know.
( トムがもうすぐ来るんだ。見かけたら教えてね )
もうすぐ来るので、見かけるのは確実。
同じ「見かけたら教えてね」の文でも、見かける可能性が高いのか低いのか。
それを話し手がどう感じているかによって、使い分けているのですね。
(可能性の低い) If の例文
「if 」を使うのは
・可能性はあるけれど確かではない
・可能性が低い場合
If you don’t eat the cake, I’ll have it.
君がそのケーキ食べないなら、僕が食べるよ
If I’m late tomorrow, don’t wait for me.
明日わたしが遅れたら、待たなくていいからね
( 遅れるつもりはないけれど… )
If you’re hungry, let’s have lunch now.
お腹が空いてるなら、今お昼を食べよう
I’ll have a picnic if the weather is nice tomorrow.
明日お天気が良ければ、ピクニックに行くんだ
( 天気のことは分からない )
( 可能性が高い) when の例文
「when」を使うのは、それが起きる可能性が高い場合。
I’m going out for lunch. When I come back , I’ll wash the dishes.
ランチに行くんだ。帰ったらお皿洗うね。
( 確実に帰ってくる )
When spring comes, my garden will be filled with flowers.
春が来たら、お庭は花でいっぱいになるでしょう。
( 春は来る )
When I come to see you next, I’ll bring the books.
次に会いに来るとき、本を持ってくるね
( 確実に来る)
Raise your hand when you finish.
終わったら手を上げてください
( 確実に終わったとき )
Don’t drive when you’re sleepy.
眠いなら運転してはいけないよ
( 眠いとき )
” If You Give a Mouse a Cookie ” での「if と when」
「もしもねずみにクッキーをあげたら」という題名の有名な子供向け英語絵本です。
( 英検 Jr の「絵本で楽しむ英語」のページで紹介もされています )
” もし、ねずみにクッキーをあげたら…
こう始まる物語は、欲しがり屋 ( いや、 頑張り屋 ) のねずみの要求につきあったてら、面白いことがたくさんあったね、というお話し。
「たら」がたくさんでてきます。さぞかし ” If ” の連発だろうと思いますよね。
ところが!
20数ページあるこの本の中で「if」はたった一度しかでてきません。それはどこだと思いますか。
思いついた方、いらっしゃるかな。
そうです!
最初の一文
英文での展開を見てみましょう。
引用いたします。
If you give a mouse a cookie,
he’s going to ask for a glass of milk.
When you give him the milk,
he’ll probably ask for a straw.
When he’s finished, he’ll ask for a napkin.
—If You Give a Mouse a Cookie
by Laura Joffe Numeroff —より
「もしねずみにクッキーをあげたら
牛乳がほしい、っていうだろうね。
牛乳をあげたら、たぶんストローがいるっていう。
飲み終わったら、ナプキンをちょうだいっていうだろう」
このように「when」のところも「たら」や「れば」と訳す方が自然です。しかし「if」ではなく「when」を使っている。
もうおわかりですね!
If You Give a Mouse a Cookie (If You Give…) [並行輸入品]
- 作者:Numeroff, Laura Joffe
- 発売日: 1985/05/01
- メディア: ハードカバー
「~たら」は全て” if ” ではない
今まで書いてきたように
If :
可能性はあるが不確かな場合
when :
可能性が高い、確かである場合
最初の文は「ねずみにクッキーをあげたら…( どうなるかなぁ )」というまだ不確かな状態。→ if
しかし次の文からは「クッキーをあげた状態」に基づいて進んでいく。→ when
日本語ではどちらも「~たら」ですむのに、英語では使う単語が違う。これを知っておくと、会話にも役立ちますね!
では練習問題、いってみよう!
If と when の使い分け練習
( ) に If か when を入れてください。
1.
( ) you have time this afternon, will you go and eat cheesecake with me?
2.
My mother always buy me some snacks ( ) she goes shopping.
3.
It’s difficult to get the ticket. ( ) I can get one, I’m sure I’ll go .
こたえ:
1. if
決まってないので、誘っている
2. when
行くときにはいつも、という意味
3. if
チケット取るのは難しい=可能性低い
シンデレラのセリフに見る ” if “
ディズニーの「シンデレラ」の中にも、継母のセリフに印象的な「if」のシーンがありますね。
舞踏会に行く権利は全ての女性にあると知って、自分も行けるというシンデレラに対して、継母が言ったこのセリフ。
( 行けない理由なんてないわね) の次。引用します
” If you get your work done, and if you can find something suitable to wear.”
–from ” Cinderella ”
「仕事が終わったらね。そしてちゃんとしたドレスを見つけられるならね」
ここで意地悪姉たちが「おかあさま!」( 行かせるつもりなの?) と詰め寄ると、継母は
” I said, if.” と不敵な笑いを浮かべています。
通常「仕事が終わったら」「宿題が終わったら」の文は「when 」を使います。始めた仕事は終わるものですからね。
しかしここでは、継母は「シンデレラが仕事を終える可能性」は低い、と踏んでいるわけですね。
おお、こわい。
話し手の気持ちがよく表れた「if 」の使い方だと思います。
チケットの注意書きにみる “if “
もうひとつ、コンサートや劇場の予約確認や、チケットの裏ある注意書きによく見られる「if」です。
先日記事にした「ドイツのノイシュヴァンシュタイン城」のチケット予約確認書にもこんな記載がありました。
” If you fail to meet the pick-up time, your reservation is cancelled automatically and the service fee will be charged !! “
「チケット引換に間に合わなかったら、予約は自動的にキャンセルになり、料金は課せられます」
おお、こわい!
ここでも「if」ですね、可能性高くみる「when」なんて使ってませんね。
ちなみに、私達は「チケット引換」には間に合っています。何が起こったら知りたい方はこちらです。↓↓
イースター絵本に見る ” when “
先日ご紹介したイースターの絵本の一冊。 ” Easter Bunny’s on His Way! ” です。
イースターにイースターバニーがやってきて、子ども達と「すること」がストーリーになっている絵本。
こちらには「when 」が繰り返し使われています。ひとつ引用してみます。
Oh, we’ll all run out to see him when he comes!
— Easter Bunny’s on His Way!
by Brian James より
「彼がきたら
ぼくたちみんな外にでて
彼を迎えにいくだろうな」
イースターにイースターバニーが来るのは確実なので、
if he comes ではなく
when he comes なのですね。
まとめ/ if とwhen は可能性の高さの違い
話し手が考えている「可能性」
高い・確実 = when
低い・あいまい = if
会話のときに迷ったら、この感覚で使っていきましょう。
本やドラマ、映画なども使い方に気をつけて観ると、また楽しいです!
一生懸命宿題している子供に
” If you finish your homework, ..”
と言ったら失礼ですね!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
「たら」の場面でwhen を使って日記を書いた記事もあります↓↓
ご紹介したイースターの本の記事や「シンデレラを使って英語」も貼り付けさせていただきますので、お時間のあるときに。
それではまた!
See you!