こんにちは。気の抜けない毎日が続いていますね。
こんなときに旅行の話で恐縮ですが、ほんの気晴らしに。
中世の町並みが残るローテンブルク。旅行誌に書いてある文句なんて誇張もあるものだけれど、この記述は本当でした。
意外と良かったのは市壁内の散策。壁の外と内側の違いが印象的だった。
もちろん、決死の覚悟で登った展望台からの眺めも美しかった。
インスタでよく目にするこの風景は、オレンジ色の屋根の連なりが宝石のようで心躍りました。
足はガクガクだったけれどね。
さぁ、今日も遠いヨーロッパの国、ドイツの写真とお話しです。
ローテンブルクの写真映えする景色が撮れる展望台
それは市庁舎西棟にある鐘楼の展望台です。
地上 60メートル
ビル 20階分の高さです。
20階ですよ!
日本の建築法でいうと地上 60メートル以上、20階以上のビルは「超高層建築」の部類に入るそうです。いわゆるタワマン、というものですね。
もしもタワマンにベランダがあって、スッカスカの柵しかなかったら?
なんて例えはやめましょう。
ドイツのおとぎの国、ローテンブルクですからね。
下の写真は市庁舎。 1250年、建設当初はゴシック様式だったそうだが、1501年の火事で焼け、ルネッサンス様式で再建された。
この広場の周りにはレストランやお土産屋さんがあって楽しい。
鐘楼のある棟はここには写っていませんが、左後ろの位置なります。石畳の色が素敵でした。
次の写真が展望台のある西棟の外観。
てっぺんに鐘があります。高すぎて上まで写っていないのが残念ですが、柵が心もとないのが見えるでしょうか?
後で、怖くなったときの対処法をお教えします。
展望台に上るのは有料です。( € 2/ 1人 )
展望台に出る直前に料金所があります。おばさまが座ってらした。
最初はこんな石の階段です。カタツムリの殻ようなデザインがかっこいい。
これがだんだん狭くなって、人とすれ違うこともできないくらい。
途中に踊り場があって、戻ってくる人と譲り合うようになっています。
ずっと歩いて登るので息もあがるし、狭いし、先が見えないしで、もう怖くなっていましたが、踊り場でのんびり立っている人達を見て、少し安心できました。
石の階段から、木の階段になって、最後は「梯子」になります。
両手でしっかり掴んで登るような、梯子。
最後の最後、展望スペースへ出るところはとても狭くて、身体の大きな方たちは、ちょっと痛いんじゃないかな、というくらい。
先に上がったおばさま方はお尻がつっかえて、笑い声が聞こえました。
そのあたりの写真がないのが残念ですが、これが展望スペースです。
オレンジと緑が綺麗。
柵が細すぎる!
柵がスカスカすぎる!
この金色の丸い飾りに掴まろうかと思ったのですが、コロッと落ちそうで怖い。
とっても怖い!
足元も狭いです。真ん中に鐘があって、その周りにぐるりと、人が1人進めるスペースがあるだけ。
すれ違うことはできません。みんなで同じ方向に進みます。
子供が逆方向に進もうとしたら、目で威嚇するしかない。
それでも、町のはずれまで見渡せる景色はとても美しい。
登った甲斐がありました。
もし怖くなったら
もし、怖くなったらね。真ん中にある、鐘を見るといいです。鐘はがっしりして面が大きいので、台のところを触っていると少し安心できます。
また下を見る勇気も出てきます。
怖かったけれど、最高の眺め。
宝物みたいな、かわいらしい家々。
360度、何の邪魔もないので、素敵な写真がたくさんとれます。こりゃインスタにもあがるわけよ、と思う。
ローテンブルク町の中
町の起源は10世紀頃と言われています。丘の上に建設された城は、現在の「ブルク公園」付近にあり、11世紀になると人々が集落をつくって住み始めた、とのこと。
その一番古い区域のブルク公園は、庭園として管理されています。
私たちが歩いた時も、若い女性のガーデナーが、余計な枝や葉を取り除く作業をしていました。
公園から、町の向こう側の塔が見える。
絵本の中に出てきそうなデザイン。三角屋根の建物は 16世紀の税関。
門の上のお面の口から、外敵に向かって熱したオイルがかけられたという。
門の脇には、今は素敵なお花が植えられています。石畳みが細かい。
狭くて急な石の階段。
木の具合や金具が素敵で、つい引っ張ってみたドア。開きません。
鉄の鎧を着た騎士たちが、ガチャガチャ音をたてながら通りすぎていくのが見えるような気がする。
こんなのが、ね。
ちなみに「騎士」は英語で knight ( ナイト ) 、甲冑は armor ( アーマー)
市壁歩きもお勧めです
町を囲む市壁には歩ける部分があります。町の屋根が目の高さになって楽しい。
市壁の外側には普通の街が見える。
ここから敵を監視したり、もしくは鉄砲を構えたりしたのかな、と思うと面白い。
壁面には、城壁修復のために寄付をした団体を刻んだプレートがはめ込まれていて、
日本の会社や団体名がいくつかありました。
こんな遠くの国の城壁修復に日本からの寄付があるなんて知らなかった。繋がっているのね。
よくインスタで見かける建物も見つけました。屋根の形と色がユニーク。
壁の内側の通路。まるで支えているように立つ家もある。
今住んでいる人たちを思ったり、遥か中世を想ったり。
雨でも屋根があるので大丈夫。思いがけず見ごたえのある散策でした。
町の名物 シュネーパル とおすすめ土産
ローテンブルクの名物お菓子、シュネーパルは、平たい生地を丸めて揚げたもの。
いろんな味があります。
お土産用の小さいのもありますが、大きいのを買って食べてみた。
疲れた体に甘さが染みる。
自分のお土産でおすすめなのが「ライゼンタール」のショッピングバッグです。
” Reisenthal “ と綴ります。
軽くて耐久性があり、デザインもかわいいという評判。大きさ、種類が豊富です。
市庁舎広場あたりのお土産やさんで買いました。
少し派手かなというくらいの色が、服に映えておすすめです。
ホテルから出るとこんな道。
朝早く、ボアの入ったブーツとダウンコート姿の子供が、リュックを背負って歩いていた。
夏だというのに、この格好!衣替えとかしないんだな、と思う。
そういえば、イギリスでも同じことを感じました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
街の写真をもう一枚貼って終わりにします。
それではまた。ごきげんよう。