Hi, there! How’s your Christmas day going?
今日は、クリスマスが終わってホッと一息ついた夜にぴったりの本を紹介します。
” GOODNIGHT MOON ” Margaret Wise Brown 著
とりあげる単語は ” nobody ” 「誰も~ない」。とてもお洒落な文です。
* nobody は単数として受けます。
「だれもそのステージをクリアできない」とか「それを好きな人なんかいない」「部屋には誰もいなかった」などの表現ができます。例文も載せますので御覧ください。
文頭に置いて言い切る表現では、少し大げさな雰囲気を感じたり、使い方によっては詩的にも聞こえます。
まずは nobody の意味と使い方からです。
Nobody は単数扱い (例文)
nobody = だれも……ない
単数扱いの代名詞
文頭で使われることが多く、続く文を「打ち消す」イメージです。
Nobody loves it. ( それを好きな人などいない )
単数扱いなので、三単現の s がついています。
Nobody can clear the stage.
誰もそのステージをクリアできない
* 「ステージクリア」は他にも言い方があります。
Nobody can complete the stage.
誰もそのステージをコンプリート ( 完結 ) できない
Nobody can clear the level.
誰もそのレベルをクリアできない
Nobody saw him at the party.
パーティーで誰も彼を見かけなかった
Nobody tried the pudding.
誰もそのプディングを食べようとしなかった
Nobody noticed it was snowing outside.
誰も、外で雪が降っていることに気づかなかった
ORT に「Nobody wanted to play」という題名の巻もあります。
「誰も遊びたくなかった」という題名にぴったりな表紙の絵がこちらです。
口を一文字に結び、肩をいからせて自転車をこぐ Wilf と、彼から離れていく他の子供達。まさに ” Nobody wanted to play.”
何やら不穏な空気が漂う表紙です。
しかしご安心を。中身は、彼自身が自分の世界に浸って遊ぶ、という内容です。
このように nobody は、人の目や関心を引く表現ですね。そうしたい時に使うとしっくりくる語です。
nobody: 英語らしい使い方
nobody は代名詞なので名詞の代わりになります。目的語として使われると英語らしいと感じるのですが、どうでしょうか。
I found nobody in the room.
部屋には誰もいなかった
直訳 : ( 部屋に「誰もいない」を見つけた )
There was nobody on the train.
電車には誰も乗っていなかった
直訳 : ( 電車には「誰もいない」がいた )
I was followed by nobody.
誰もついてこなかった
肯定文の中に「nobody」が入ってくると、意味がひっくり返る。読む文として面白いですね。
歌詞や物語で目にすることが多い表現です。
お気に入りのこの絵本にも、 nobody がでてきます。
” GOODNIGHT MOON ” by Margaret Wise Brown
英語絵本 GOODNIGHT MOON
素敵な緑のお部屋で、子ウサギが眠りにつくまでの短い時間を切り取ったお話しです。
部屋のみどりと風船や絨毯の赤が、どことなくクリスマスを連想させるのですが、その描写はでてきません。
暖炉に高く火が上がっていて、靴下や手袋が干してある様子から、寒い冬の夜のことでしょう。
子ウサギが部屋中のモノに「おやすみ」を言っていく、ただそれだけのストーリーですが、仕掛けの楽しさと印象的な色使いとで、小さい子から高校生くらいまで、みんなに人気です。
( 私もこの世界が気に入ってしまって、冬の発表会で使ったことがあります。)
子ウサギの仕草から「ああ、ちょっと待って、みんなにおやすみを言うの忘れてた。言ってから寝るね」というような流れも感じます。
では、気づいた仕掛けをご紹介します。
仕掛け①単語がライムしている
kitten , mitten,
clocks, socks,
mush, brush, などなど、出てくる単語が調子よくライムしています。
仕掛け② 壁の絵
壁にかかっている「三匹のクマ」の絵は、” Goldilocks and the Three Bears ” のクマたちを連想させますし、
「月を飛び越えている牛」の絵はまさしく、マザーグースの ” Hey Diddle Diddle ” の歌詞に登場する「牛」でしょうね。
こういうところ、子供は見逃しません。
仕掛け③ ねずみのいるところ
カラーページに小さなネズミが描きこまれていて探すのが楽しい。部屋がだんだん暗くなるので、目を凝らさないと見つからない。
簡単に見つかるページもあれば、本気で探さないと見つからないページもあります。そのギャップが楽しい。
仕掛け④ 部屋が暗くなる
こんなふうに絵の中の部屋が暗くなるのは見たことがありません。
どんどん静かさが増します。
最後に音がなくなる内容なのですが、読んでいる側も自然と小声になるように仕掛けられている ( と思う )。
絵本の中の nobody
もう、ご察しがついているかと思いますが、子ウサギさんの「おやすみなさい」を言う相手として、nobody が出てきます。
Goodnight nobody
by Margaret Wise Brown
「おやすみなさい だれもいないさん」
anybody ( 誰でもいい) でも somebody ( 誰か ) でもなく 「だれもいないさん」に声をかけているところが、心憎いではないですか!
他に「空気」にもあいさつして、最後には「この部屋に漂ってる音ぜんぶ」におやすみを言って、おわりです。
ねばったね、ウサギさん。
こんな本で ” nobody ” を紹介できて良かったと思います。
最後にもう一度確認 :
nobody は「誰も…ない」という打消しの意味を含んでいる代名詞。
続く文には not をつけない。
単数扱いなので、必要なら三単現の s を忘れずにつける。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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それではまた!
Merry Christmas to you all!